平成15年 7月 6日

立正安国論
立正安国論(御書二三四頁)

 旅客来たりて嘆いて曰く、近年より近日に至るまで、天変・地夭・飢饉・疫癘遍く天下に満ち、広く地上に迸る。牛馬巷に斃れ、骸骨路に充てり。死を招くの輩既に大半に超え、之を悲しまざるの族敢へて一人も無し。

【通解】

 旅の客が訪ね来たり嘆いて言うには、近年の正嘉元年から今年の文応元年までの四年間に、大地震や大風などの災害が続いて起こり、そのことが原因となった飢饉や疫病が蔓延している。そのために牛や馬がいたるところで死んでおり、骸骨は路上に散乱している。大半の人々は死を待つばかりで、この様な状況を嘆かない者は一人もいない。


【なぜ折伏をするのか】

 今月は《立正安国論の月》です。掲載の御文は安国論の冒頭です。天変地夭は自然界のみに起こるとは限りません。よくよく御文の意を拝し、信心を立てなくてはなりません。日淳上人は、次のように仰せです。

《日淳上人の御指南》
「正しき信心とは本門戒壇の本尊を信ずることであります。そして、それ以外の一切の仏、菩薩を信ずることは、皆邪信であります。
 故に、世の中に、我が正宗の信心以外に、正しき信心はないのであります。正しき信心でなければ、心は正しからず心が正しくなければ、世の中は地獄と化してしまい、我が身も地獄の苦を受けなければならなくなるのであります。此れについて先師は、勇猛は是信心なり、精進は即ち是唱題の行なりと釈せられて、勇猛精進は即ち是信心唱題の故に、本門の題目と為すなりと教へられております」

つまり、本門の題目のみが人の心を正しくし、世の中を良くする、ということです。

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