平成15年 9月 秋季彼岸法要

中興入道御消息
塔婆を建立し追善供養をすることが最も貴い親孝行であることを教えて下さる日蓮大聖人様の御書

中興入道御消息(新編御書一四三〇頁/御書全集一三三一頁)

○塔婆建立の意義


中興入道御消息(新編御書一四三四頁)

「去りぬる幼子のむすめ御前の十三年に、丈六のそとばをたてゝ、其の面に南無妙法蓮華経の七字を顕はしてをはしませば、北風吹けば南海のいろくづ、其の風にあたりて大海の苦をはなれ、東風きたれば西山の鳥鹿、其の風を身にふれて畜生道をまぬかれて都率の内院に生まれん。況んやかのそとばに随喜をなし、手をふれ眼に見まいらせ候人類をや」

【意訳】
幼くして亡くなられた娘さんの十三回忌の法要にあたり、南無妙法蓮華経の御題目を認めた高さ六尺(一メートル八十センチ)の塔婆を建立されますことは、この塔婆に、北の風が吹くときには風下の海中に生息する魚類が、また東の風が吹くときは西の山に住む鳥や鹿が南無妙法蓮華経の塔婆の風に触れることにより、畜生界の苦しみから離れ、仏の住まわれるところに生まれ変わることができます。畜生界の衆生でさえこののような尊い功徳がそなわるのですから、塔婆供養の意味を知っている私たち人界の衆生が、塔婆を手に取ったりこの目で見たりする功徳はいかばかりでありましょう。


○塔婆建立の具体的な功徳

一、過去世の功徳・亡くなられた人が受けることのできる功徳

「過去の父母も彼のそとばの功徳によりて、天の日月の如く浄土をてらし」

【意訳】
亡くなられたお父さんやお母さんも塔婆を建立していただいたことにより、太陽や月の光が地球全体を照らし出すように、亡くなられた方を照らし出し、霊山浄土へ導いてくださることでしょう。


二、現世の功徳・生きている人が受けることのできる功徳

「孝養の人並びに妻子は現世には寿を百二十年持ちて」

【意訳】
亡くなられたら方のことを思い、塔婆を建立する優しい心の持ち主である妻や子は、寿命を百二十歳まで延ばす功徳を受けることができます。


三、来世の成仏・生死共々に受けることのできる功徳

「後生には父母とともに霊山浄土にまいり給はん事、水すめば月うつり、つゞみをうてばひゞきのあるがごとしとをぼしめし候へ等云云。此より後々の御そとばにも法華経の題目を顕はし給へ」

【意訳】
また、来世には、父母とともに仏様のもとに生まれ合わせることは間違いありません。このことは池の波が静かになれば水面に月が映るように、鼓を打てば音が出るように明らかなことです。この後の追善供養にも、法華経の題目を認めた塔婆を建立してお励み下さい。

平成十五年秋彼岸 日蓮正宗 佛乗寺

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