平成15年 9月 7日

寿 量 品
寿量品

父背喪せりと聞き、心大いに憂悩して、是の念を作さく、
(ちちはいそうせりときき、こころおおいにうのうして、このねんをなさく)

若し父在しなば、我等を慈愍して、能く救護せられまし。
(もしちちいましなば、われらをじみんして、よくくごせられまし)

今者、我を捨てて、遠く他国に喪したまいぬ。
(いま、われをすてて、とおくたこくにそうしたまいぬ)

自ら惟るに孤露にして復恃怙無し。常に悲感を懐いて、心遂に醒悟しぬ。
(みずからおもんみるにころにしてまたじこなし。つねにひかんをいだいて、こころついにしょうごしぬ)

乃ち此の薬の色香味美を知って、即ち取って之を服するに、毒の病皆愈ゆ。
(すなわちこのくすりのしきこうみみをしって、すなわちとってこれをふくするに、どくのやまいみないゆ)

■解説
父背喪―背は世を去る。喪も同じ意味。したがって父が死んだと言う意。憂悩 ―憂い悩むこと
慈愍―いつくしみ愍むこと
孤露―親のいない子供。助けてくれる人のいない子供のこと。
復恃怙無― 恃怙は「たのみ」の意。ゆえに「たのみ」とする人がいないと言うこと。
悲感―悲しみの心。

父が世を去ったと聞いた子供たちは、父を失い孤児となった悲しみで本心を取り戻し、父が残しておいた薬を飲み、毒薬による副作用から快癒することができたのです。
三毒の煩悩に身を焦がす末法の私たち凡夫に対し、大良薬である妙法蓮華経の五字を与えて下さる良医は日蓮大聖人様。薬は「南無妙法蓮華経」毎月の広布唱題会は、御法主上人の大導師をいただき、同じ時間に世界中の僧俗が広宣流布(世界の幸福)をいのる修行です。進んで参詣し自行化他の信心に励みましょう。

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