平成15年 10月11・12日 御講

「心の財をつませ給ふべし

〜 折伏は功徳の貯金 〜
「蔵の財・身の財・心の財」
○財(宝)



■心の財

『崇峻天皇御書』(一一七三頁)

「蔵の財よりも身の財すぐれたり。身の財より心の財第一なり。此の御文を御覧あらんよりは心の財をつませ給ふべし」

『松任次兵衛書状』
(日寛上人が金沢法難の渦中にあった信徒に与えられた手紙)

「かならずかならず身の貧しさをなげくべからず。唯信心のまずしき事をなげくべきにて候」


■七宝

『阿仏房御書』(七九三頁)

「然れば阿仏房さながら宝塔、宝塔さながら阿仏房、此より外の才覚無益なり。聞・信・戒・定・進・捨・慙の七宝を以てかざりたる宝塔なり」

『御義口伝』(一七五二頁)

「御義口伝に云はく、七宝とは聞・信・戒・定・進・捨・慙なり。又云はく、頭上の七穴なり。今日蓮等の類南無妙法蓮華経と唱へ奉るは有七宝の行者なり云云」

「聞・信・戒・定・進・捨・慙」

@御本尊様の話を聞く事が「聞」、「聞法下種」と言う言葉もあります。信心の一切は「聞く」ことから始まる、ということです。
A御本尊様を信ずることが「信」。智慧
B御本尊様を持つことが「戒」。持戒
C御本尊様の前で唱題をすることが「定」。禅定。
D御本尊様と共に歩むことが「進」。精進。
E御本尊様に御供養をすること、折伏をすることが「捨」。喜捨。舎に法施・財施の二種あり。
F御本尊様の前で自己を見つめることを「慙」。慙は「心にざくりと切りこみを入れられた感じがする」ことを顕す。そこから、恥じる、反省する、悔い改める等の意。自省の意。



■聞法下種・折伏の功徳

「止観輔行伝弘決巻一」
(妙楽大師が著したもの・弘決のこと)

「聞法生謗」とは、弘決の中にある文で、「法を聞き謗を生ず」と読みます。意味は、「法を聞いてその法を誹謗することは逆縁の功徳を結ぶことになる」というものです。さらに続けて「一度は地獄におちるが、無数の仏を供養する順縁の功徳よりも大きい」と説かれています。御本尊様の教を説き聞かすことは順縁はもとより逆縁にもに大きな功徳があるのです。

『華果成就御書』(一二二五頁)

「日蓮が法華経を弘むる功徳は必ず道善房の身に帰すべし。あらたうとたうと。よき弟子をもつときんば師弟仏果にいたり、あしき弟子をたくはひぬれば師弟地獄にをつといへり」


■御本尊様への信心と供養

『阿仏房御書』(七九三頁)

「多宝如来の宝塔を供養し給ふかとおもへば、さにては候はず、我が身を供養し給ふ(中略)あまりにありがたく候へば宝塔をかきあらはしまいらせ候ぞ。子にあらずんばゆづる事なかれ。信心強盛の者に非ずんば見する事なかれ。出世の本懐とはこれなり」


■一結講中

「一結講中異体同心未来までも相離れ申すまじく候。中に於て一人地獄へ落入り候はば、講中寄合て救ひとるべし。一人成仏せば、講中を手引きして霊山へ引導すべし。

この御文は総本山三十一世日因上人が金沢法難の渦中にある信徒に与えたものです。金沢の法華講衆の固い信心が偲ばれます。


(※見出しは編集部にて付けさせて頂きました。)

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