平成15年12月 7日

報恩抄
報恩抄(新編御書一〇三六頁)

三つには日本乃至漢土月氏一閻浮提に人ごとに有智無知をきらはず一同に他事をすてヽ南無妙法蓮華経と唱ふべし。此の事いまだひろまらず。一閻浮提の内に仏滅後二千二百二十五年が間一人も唱えず。日蓮一人南無妙法蓮華経・南無妙法蓮華経等と声もを(惜)しまず唱ふるなり。

広布唱題会拝読御書 平成十五年十二月七日)


【通解】

三つには日本ばかりではなく、中国インドを含め世界中で全ての人々が爾前権教を捨てて南無妙法蓮華経と唱えることです。しかしこのことは未だ広まっていません。
一閻浮提の中で、釈尊の滅後、過去に一人も唱えてはおりませんが、日蓮一人、南無妙法蓮華経・南無妙法蓮華経と声も惜しずに唱えています。


【要点】

 三大秘法の「本門の題目」についての御指南です。この仰せは、末法の一切衆生を成仏に導く御本仏の大確信を示されるお言葉です。

 釈尊が入滅して二千数百年が経過した末法に、「南無妙法蓮華経」と始めてお題目を唱え、多くの法難に遭われながら退くことなく折伏行を実践あそばされた日蓮大聖人様は、経文に説かれるように上行菩薩の再誕であられ、文底から拝すると末法の御本仏です。そのことを「日蓮一人」と表現されたのです。

 経文には「閻浮提広宣流布」と示されますが、現実には未だかつて唱える方はおりませんでした。その「一人も唱えず」の南無妙法蓮華経を、大聖人様が始めて唱えいだされたことからも、末法の御本仏であることが明白なのです。

 私たち弟子檀那は、この御本仏の大確信を継承する立場です。御本尊様の前で唱題することのできる歓びと使命を自覚し、「大聖人様のお使い」の立場を堅く守り実践に励む姿が成仏の境界です。

 世界の情勢は混沌とし、私たちもいつ戦渦に巻き込まれても不思議ではない状況になっているように感じます。このような時に、何ができるのか、自らの力のなさに忸怩たる思いですが、有り難いことに私たちには御本尊様があります。「祈りとして叶わざることなし」の御金言を心の中に刻み込んで、真剣な唱題を重ね広宣流布を祈りましょう。全ては祈ることから始まります。「日蓮一人声も惜しまず唱ふるなり」と修行された大聖人様に随い、私たちも成仏の境界を確固たるものにしようではありませんか。

 佛乗寺の皆さま、御法主日顕上人猊下の御指南を根本に、来世に繋がる唱題を行じてまいりましょう。

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