日蓮大聖人御書拝読と御法話

平成16年2月3日 節分会

日眼女釈迦仏供養事
日眼女釈迦仏供養事(御書一三五二頁)

 今の日眼女は三十七のやくと云云。やくと申すは譬へばさいにはかど、ますにはすみ、人にはつぎふし、方には四維の如し。風は方よりふけばよはく、角より吹けばつよし。病は肉より起これば治しやすし、節より起これば治しがたし。家にはかきなければ盗人いる、人にはとがあれば敵便りをうく。やくと申すはふしぶしの如し。家にかきなく、人に科あるがごとし。よきひやうじを以てまぼらすれば盗人をからめとる。ふしの病をかねて治すれば命ながし


【通解】

 日眼女は今年三十七歳の厄年であると承りました。厄年を譬えて云えば、サイコロの角、升では隅、人間で云えば関節、方角で云えば東北・西北・東南・西南の四方のようなものです。東西南北から吹く風には強い家も、四維からの風には倒れてしまいます。(正面からの風に強い家も、隅から吹く風には脆いとの意)病気も肉の部分におこるものは比較的治しやすいのですが、関節からおこるものは治りにくいものです。家に垣根があると盗人は入りにくく、人に過失があれば敵はそこに付け入ります。厄と云うのは節々の病のようなものであり、家に垣根がないようなものであり、人に過失があるようなものです。勇敢な兵士を護衛とすれば盗人も捕らえることが出来ます。関節の病気を治療すれば寿命もながくなります。


【解説】

 日眼女が三十七歳の厄年について質問したことに対する御返事の手紙です。三十七歳と云う年齢は節目の年齢である、というお言葉です。これは鎌倉時代の女性に対するお言葉ですから、寿命の延びた現代には三十七歳をそのままあてはめることは無理かも知れません。しかし、体質・体調の変化は万人に共通するものです。したがって、一人ひとりがその時を念頭においてこの御文を拝するならば、日眼女を通して御指南下さる大聖人様のお心をより学ぶことが出来ます。

 精神的にも肉体的にも変わり目にある時、病が起きやすいことも事実です。「不調に不調」を重ねることになりますから用心をしなくてはならない、との御指南です。そこで、関節の病気や家に吹く風を譬として、それまでよりもなお慎重に日々を過ごすように、と大聖人様が温かく励まして下さるのです。

 「勇敢な兵士の護衛」とは、「南無妙法蓮華経」の御本尊様です。「盗人が入らないように用心」するのは「南無妙法蓮華経」とお題目を唱えることです。「関節の病」とは節目のことを譬えられているのですから、日々の精進の中でも特に節目を大切にする心構えです。人生の大事な節目だからこそより強盛に御本尊様を御護りし、お題目を唱えるならば、さらなる功徳を得ることが出来ることを御指南下さるのです。

 大聖人様の信心は積極的かつ肯定的な教えです。どんな局面にあっても常に前向きな姿勢に仏様からの御加護があるのだ、と仰せになるお言葉を信じ、進んでまいりましょう。

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