日蓮大聖人御書拝読と御法話

平成16年5月1日 永代経
(大行尊霊 御祥月命日)


上野殿御返事
上野殿御返事(御書一三六一頁)

 かつへて食をねがひ、渇して水をしたうがごとく、恋て人を見たきがごとく、病にくすりをたのむがごとく、みめかたちよき人、べにしろいものをつくるがごとく、法華経には信心をいたさせ給へ。さなくしては後悔あるべし云云

卯月二十日
日蓮花押
上野殿御返事


【意訳】

 私たちは、お腹が空いたときには、なにか食べるものがないかと探し回ります。のどが渇く夏の暑い一日には、水の美味しさが格別に感じられます。恋しい人とは一時も離れたくない、いつも逢っていたい、声を聞いていたいと思います。病を得て心身が弱っているときには、薬を頼りにします。
 飢えたときの食べ物、のどの渇いたときの水、病気になったときの薬、また、恋しい人に逢いたく思うのと同じように、日蓮が教える法華経の御本尊様は、生きて行く上で欠かすことのできない、食べ物であり水であり薬です。また恋しく思う人なのです。
 今あなたは、このように説く日蓮の教えを素直に信じ、南無妙法蓮華経と自行化他の信仰に励むことにより多くの功徳を得ています。しかし、一生成佛の境界を築くために、いよいよ精進を重ねることが大切です。例えば、容姿の良い人の、紅をさしたり白粉をはたいたりして、より美しくなる努力を惜しまないのと同じように、今の功徳に安住することなく、さらに強盛に南無妙法蓮華経と唱えることです。
 この日蓮が申し上げることを良く守りご信心を貫くならば、憂いのない一生を過ごし、悔い改めることのない臨終を迎えることができます。

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