日蓮大聖人御書拝読と御法話

平成16年6月6日 広布唱題会

持妙法華問答抄
持妙法華問答抄(御書二九七頁)

 一念信解の功徳は五波羅蜜の行に越へ、五十展転の随喜は八十年の布施に勝れたり


【解説】

 「一念信解」とは、法華経分別功徳品で説かれる四信五品の中の現在の四信の第一。法華経を信仰する初信の位。今の私たちの一念信解は、本門戒壇の大御本尊様に向かってお題目を唱えること。

 「五波羅密の行」とは、六波羅蜜のうち、智慧波羅密を除いた五つをいう。

@布施波羅密。財宝を喜捨する財施・法を説く法施・法を説き畏れの心を取り除く無畏施の三種を修行すること。

A持戒波羅密。戒を守ること。御授戒は大聖人様の戒を守ることを誓う儀式。

B忍辱波羅密。どのような辱めも忍んで耐える修行。

C精進波羅密。身も心も仏の弟子として、@からDの修行にコツコツと励むこと

D禅定波羅密。心を静めて真理を求めること。

E智慧波羅密。修行によって邪な心を取り除き、真実の教えを見極める智慧を得ること。

 「五十展転の随喜」は法華経随喜功徳品で説かれるところで、随喜は功徳と同義。最初に仏に法を聞いた者を一人目として、次々に伝え聞いて四十九人目の人から聞いた五十番目の人の功徳の大きさが「八十年の布施に勝れたり」とされることから、最初に聞いた人の功徳の大きさが無量であることを教えている。このことを「一念随喜」という。



【ポイント】

 一念は一瞬・瞬間に起る心の働きです。随喜とは随順慶喜(ずいじゅんきょうき)のことで、仏の教えに素直に従い喜びの心を持つことです。

 そこで、大聖人様は、唱題の時の心構えとして次のように仰せになるのです。

「喜びの心で唱題をすればさらに功徳は大きくなる」と。

 より大きな功徳を積むためにも、「御本尊様の前に座ることができる私」との思いを深くすることは大切な心構えです。病気や怪我で入院中の方はベッドの上です。仕事に追われている人は日曜日もありません。そのように考えると自然と喜びの心が湧き上がります。世界中の幸福を祈りましょう。ご精進、ご精進。

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