日蓮大聖人御書拝読と御法話

平成18年5月7日 広布唱題会

経王御前御書

経王御前御書 御書六三六頁

経王御前御書 (御書六三六頁)

又世は亡び候とも、日本国は南無妙法蓮華経とは人ごとに唱へ候はんずるにて候ぞ。如何に申さじと思ふとも、毀らん人には弥申し聞かすべし。命生きて御坐さば御覧有るべし。又如何に唱ふとも日蓮に怨をなせし人々は、先づ必ず無間地獄に堕ちて無量劫の後に日蓮の弟子と成って成仏すべし
 

【意訳】

(日蓮を怨んだ報いとして)、世が滅びるようなことがあっても、日本は南無妙法蓮華経の題目に縁のある国ですから、一人残らず南無妙法蓮華経と唱えるようになります。
(この人に話をしても聞いてはもらえない)だから折伏をしない、と思うようなことがあってはなりません。反対に、富士大石寺の大御本尊を毀謗するような人には、ますます強盛に御本尊のことを聞かせなさい。
 そして、貴女が長生きされたならば、日蓮を怨んだ人たちが、南無妙法蓮華経と強盛に唱えても、先ずは苦しみの境界に堕ちて、間断のない連続した苦を受けます。しかし、そのようなことがあったとしても、やがて日蓮の弟子となって、長い間の苦しみから必ず解放され、仏となる姿をご覧になることができるでしょう。


【ポイント】

 「世が亡び候」とのお言葉は、日本が滅亡する、との意味ではありません。ここでは、大聖人様に折伏をされても、念仏や真言の信仰を改めない鎌倉幕府の治世を指して「世」と仰せです。したがって、日本を支配している鎌倉幕府が滅亡しても、日本の国の人々の生命の営みは途絶えるものではなく、その生命の中に三大秘法の南無妙法蓮華経は広宣流布してゆくのである、とのお言葉であると拝さなくてはなりません。

 どのような社会情勢になろうとも、衆生の生命は不変のものであり、その奥底では南無妙法蓮華経の御本尊を待ち望んでいるのです。ですから、
「毀らん人には弥申し聞かすべし」
と仰せになり、私たちに慈悲の心をおこし、大聖人様の使をするように御指南下さるのです。

また、
「如何に唱ふとも日蓮に怨をなせし人々は、先づ必ず無間地獄に堕ちて無量劫の後に日蓮の弟子と成って成仏すべし」
との仰せからは、富士大石寺の大御本尊様を誹謗悪口する者たちの罪の深さを拝することができます。私たちの周囲にも日蓮正宗の教えではない南無妙法蓮華を唱える人たちが大勢いますが、その人たちに対し、今のままでは無間地獄の苦しみを受けなくてはならない、と厳しく御指南下さる御文です。

 また反対に、末法の御本仏であられる日蓮大聖人様の尊いお立場と大御本尊様の偉大な功徳を教えてくださる御文です。

 したがって、折伏をする相手が、たとえ日蓮大聖人様に怨をなすことがあっても、やがて御本尊様の大きな功徳を受けることができるのですから、どんなことあっても、折伏の手を休めてはならないのです。唱題と実践、今月も魔に負けることなく精進をしましょう。

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日蓮正宗向陽山佛乗寺