日蓮大聖人御書拝読と御法話

平成18年7月2日 広布唱題会

立正安国論奥書

立正安国論奥書 御書四一九頁頁

立正安国論奥書 (御書四一九頁頁)

 文応元年太歳庚申(かのえさる)之を勘ふ。正嘉に之を始めてより文応元年に勘へ畢(おわ)んぬ。去ぬる正嘉元年太歳丁巳(ひのとみ)八月二十三日戌亥(いぬいのこく)の剋の大地震を見て之を勘ふ。
 其の後文応元年太歳庚申(かのえさる)七月十六日を以て、宿谷禅門に付して故最明寺入道殿に奉れり。其の後文永元年太歳甲子(きのえね)七月五日大明星の時、弥々此の災の根源を知る。文応元年太歳庚申より文永五年太歳戊辰(つちのえたつ)後正月十八日に至るまで九箇年を経て、西方大蒙古国より我が朝を襲ふべきの由牒状之を渡す。又同六年重ねて牒状之を渡す。既に勘文之に叶ふ。之に準じて之を思ふに未来も亦然るべきか。此の書は徴有る文なり。是偏に日蓮の力に非ず、法華経の真文の感応の致す所か。
 文永六年太歳己巳(つちのとみ)十二月八日之を写す


【解説】

 大聖人様の御化導は、「立正安国論に始まり立正安国論に終わる」といわれます。それは御入滅の御時まで、「立正安国論の精神」すなわち一切衆生の幸福を願う大慈大悲の御化導であられたからです。

 安国論の中で日蓮大聖人様は、「全人類が幸福になるためには、『南無妙法蓮華経』とお題目を唱えることです」と仰せです。さらに、「一人だけが幸福になることはあり得ません。全人類が幸福になってはじめて一人ひとりも幸福であるといえます」と仰せです。

 このことは、一人だけの幸せ、一部のものだけが栄えればよい、という自己中心的な考はかえって我が身を亡ぼすもとです、との警告であるといえます。ライブドア事件や村上ファンド事件がよい例でしょう。

 その『立正安国論』を著されて鎌倉幕府を折伏された文応元年(一二六〇年)七月十六日から数えて七四七回目の七月十六日がまもなくです。

 日蓮正宗はこの安国論の精神を受け継ぎ未来に伝える大切な使命があります。また私たち法華講衆は、この立正安国論の精神を堅くたもち、御法主上人のもとで日々精進を重ねております。ゆえに大聖人様から、「持ちがたい御教えをよく信じ持っておいでです。素晴らしいことです」とお誉めの言葉があります。有りがたいことであり、未来の絶対幸福境界が約束されております。自己中心的な行動で破滅した者たちとは反対側にあるのですから当然のことです。

 大聖人様の御教えを正しく守り伝え、弘めているのは私たちだけである、私たちをおいて大聖人様のお使いをする者はいない、という誇りと自覚を持って唱題を重ね進んでまいりましょう。鬱陶しい季節ですが唱題は心の清風です。大きな声でお題目を唱えると、体のすみずみまで清らかな風で満たされます。悩みや苦しみも清風にふれることで喜びにかわります。煩悩即菩提です。ますますのご精進をお祈りいたします。

文責編集部 転載複写等禁止



日蓮正宗向陽山佛乗寺