日蓮大聖人御書拝読と御法話

平成19年9月2日 広布唱題会

南部六郎殿御書

南部六郎殿御書 (御書四六四頁)
文永八年五月一六日 五〇歳

南部六郎殿御書 (御書四六四頁)

故に山家大師は『国に謗法の声有るによて万民数を減じ、家に讃教の勤めあれば七難必ず退散せん』と


 「山家大師」とは伝教大師最澄のことです。大聖人様は伝教大師を「外用の師」とされております。外用とは内証に対する言葉で、外面の上では、という意です。 その伝教が著した「守護国界章」という書物の中で、「国に謗法の声無くして万民数を減ぜず。家に讃経の頌有りて七難退散せざらしめん」とあるものをここで引用されております。

 「讃教の勤め(さんぎょうのつとめ)」の、讃は誉め讃えることであり、教は法華経を指し、勤は勤行のことです。つまり、法華経を読誦しその意を誉め讃える修行をすることです。私たちが行う朝夕の勤行や唱題は、御本尊様に対し奉り、「讃教の勤め」をしていることになります。すなわち、御本尊様の功徳のすばらしさ、御本尊様の功徳の有り難さ、御本尊様の功徳の尊さ等々を讃える修行が勤行唱題の意味でもあります。勤行唱題の時に、沢山の御祈念をすることも大切です。それと共に、御本尊様を讃える修行であることも忘れてはなりません。そのような心で行う勤行に「無上宝聚不求自得(この上もない宝物を自ら求めることなく得ることか叶う)」があるのです。

 当抄では、国中に謗法の声、すなわち法華経以外を読誦する故に万民が減少する、と罰の姿を述べられています。反対に、家の中において法華経の勤行唱題があれば七難が退散する、と功徳の姿を教えて下さいます。七難とは謗法によって起こる七種類の難のことで、仁王経や薬師経に説かれています。薬師経では、

@人衆疾疫難=病気によって多くの人々が死ぬこと。
A他国侵逼難=よその国から侵掠を受けること。
B自界叛逆難=味方同士で争うこと。内乱。
C星宿変怪難=星の運行が狂うこと。
D日月薄蝕難=日蝕や月食が起こること。
E非時風雨難=季節はずれの強風や大雨のこと。
F適時不雨難=干ばつに襲われること。

があげられております。

 七種の難がありますが、ようするに、御本尊様を信じることによって、私たちが生活をする上で受ける健康上の問題や戦争などの人災、また自然災害などの難を乗り越えることが出来る、と御指南下さるものです。

 唱題の功徳は無上です。我が身の健康ばかりではなく、自然災害さえも退散させる功徳なのです。大聖人様が末法の御本仏として、私たちにこのような力のある御本尊様を留め置いて下さいました。申すまでもなく大聖人様の御本意は、三大秘法総在の本門戒壇の大御本尊様です。富士大石寺の奉安堂に御安置の大御本尊様を根本として、各寺院各家庭に御安置の御本尊様を信じることが「讃教の勤め」です。素直で正直な信仰で大きな功徳を受け、さらにその功徳を周囲に分け与える修行に励みましょう。

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