日蓮大聖人御書拝読と御法話

平成22年4月4日 広布唱題会

兄弟抄

兄弟抄 (平成新編御書九八六頁)
建治二年四月  五五歳

兄弟抄 (御書九八六頁)

此の法門を申すには必ず魔出来すべし。魔競はずば正法と知るべからず。第五の巻に云はく「行解既に勤めぬれば三障四魔紛然として競ひ起こる、乃至随ふべからず畏るべからず。之に随へば将に人をして悪道に向かはしむ、之を畏れば正法を修することを妨ぐ」等云云。此の釈は日蓮が身に当たるのみならず、門家の明鏡なり。謹んで習ひ伝へて未来の資糧とせよ


日蓮大聖人様は建長五年四月二十八日に、安房国・清澄寺の持仏堂の南面において末法万年の衆生を成仏に導くために「南無妙法蓮華経」を唱へ出されました。この立宗宣言は、兄弟抄に示される如くの大難を覚悟されてのものでした。事実、その後には、「大難四箇度、小難数知れず」の通りの御生涯でした。

今月は宗旨建立の意義ある月です。当抄で示される大聖人様のお心を我が心として、自らの成仏と周りの人々の成仏を願う仏道に邁進しましょう。

御文を現代語に訳して拝しますと、次のようになります。
「この法門を勧めるならば必ずそれを妨げようとする働きが魔となって現れてきます。魔が現れないようでは正法ではありません。天台大師の『摩訶止観』第五巻には、「正しい教えに従って仏道修行に励むならば、三障四魔といって修行を妨げようとする働きが、入り交じり区別なく競い合って現れてきます。この魔に随っても畏れてもなりません。魔に随ったならば悪道に堕ちてしまい、畏れるならば仏道修行の目的を達成することは出来ません」と。この天台大師の教えは、日蓮が身をもって実践するだけではなく、弟子檀那の全ての指針です。謹んでこのことを習うだけではなく、末代に伝え、広宣流布のための信心活動の本源とすべきです」

三障=煩悩障・業障・報障
四魔=陰魔・煩悩魔・死魔・天子魔

日如上人は先般の法華講総会において、
『秋元御書』の「謗人・謗家・謗国」について御指南をされました。まず、謗人の失を遁るためには、「謗法の者に対して覚醒を促すべく強盛に呵責する、つまり折伏することが謗人の失を遁る術である」と。次に「謗家の失を遁ようとすれば、父母兄弟等に向かって正法に帰依するよう、熱心にこれを説き、折伏すべきである。謗家の失を遁れるためには、ただ折伏以外に道はないこと銘記すべきであります」と。また、「謗国の失を遁るためには死罪・流罪を覚悟しなければならない、過去から今日まで成仏することが出来なかったのはこの難を恐れて謗法を呵責しなかったからである」(趣意)と。そして「要するに、謗人・謗家・謗国の失を遁るためには、御金言の如く強盛に謗法を呵責し、折伏をしていくことが最も大事なのであります」と仰せになり、折伏の大切なることを御指南下さいました。御法主上人の御指南のままに一生成仏をめざし精進を重ねようではありませんか。

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日蓮正宗向陽山佛乗寺