日蓮大聖人御書拝読と御法話

平成22年11月

四条金吾殿御返事

〜 本年の折伏目標を達成 〜

四条金吾殿御返事 (平成新編御書七七五頁)
文永一二年三月六日  五四歳

四条金吾殿御返事 (御書七七五頁)

受くるはやすく、持つはかたし。さる間成仏は持つにあり


十一月も半ばを迎え、新しい年が向かってくる跫音が聞こえてくる季節となりました。本年初頭に立てた目標を達成した方も大勢いらっしゃると思います。懸命に努力をしている方もそれ以上だと拝察します。

日蓮大聖人様は、物事を成し遂げるには、諦めないことが大切であり、諦めないことが結局は喜びを手にする唯一の方法であることを、四条金吾殿に与えた御文で教えて下さっております。

四条金吾殿は、鎌倉幕府の執権である北条家の一門、江馬家に仕える武士でした。一本気で、曲がったことが嫌いだったようです。よくいえば剛直、反対の表現では融通が利かない、短気。そのような金吾殿が、同僚の讒言によって、主君である江馬光時から遠ざけられるばかりか、所領を没収されるような事態に陥ったのです。
そのようなときに、この御文を与えられております。

「受くるはやすく、持つはかたし」

とは、法華経を受けること、即ち信仰に入ることを指します。その信仰を続けることをここでは「持つ」と述べられております。そして、持つことは難しいことである、と仰せになります。ここに信心のポイントが示されているのです。つまり、持続することが難しい信仰である故に、持続することにこそ大きな意義があることを、「さる間成仏は持つにあり」と御教示になるのです。さる間とは、そのような難しい信仰であるから、かえって持つこと、持続することが貴いのであり、成仏という人生最高の功徳を受けることが叶うようになるのですぞ、と励まされるのです。

 日如上人が十一月四日の唱題会において、法華経の提婆達多品を引用されて、「疑わない信心」について御指南下さいました。そのなかで、釈尊に害をなした提婆達多であっても、法華経の会座において成仏が叶った。ただし、それは「浄心信敬」の修行があったからである、と。「浄心信敬」とは、清浄な心で仏を信じ敬うことです。清浄な心とは疑わないことである、と。また、自行化他の信心について、『立正安国論』の「汝須く一身の安堵を思はゞ先ず四表の静謐を祈るべきものか」の御文と、「唯我が信ずるのみに非ず、又他の誤りをも誡めんのみ」を引用されて、折伏の大切さを御指南下さいました。幸いにも、御法主上人から直々に御指南を賜る機会に浴し、折伏こそそ真実の幸福境界を実現する唯一の道であることを改めて命に刻むことができました。

佛乗寺は、本年、八十名の新しい方々を御本尊様のお弟子に、という目標を立て精進を重ねて参りました。皆さまの御精進の結果、十一月十三日に無事目標を達成することが叶いました。この達成感を日々の信心に、さらには生活の中で感じ、活かすことができるようにさらに進んでまいりましょう。

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