日蓮大聖人御書拝読と御法話

平成25年3月3日 広布唱題会拝読御書

三大秘法稟承事

三大秘法稟承事 (平成新編御書一五九四頁)
弘安五年四月八日  六一歳

三大秘法稟承事 (平成新編御書一五九四頁)

題目とは二意有り。所謂正像と末法となり。正法には天親菩薩・竜樹菩薩、題目を唱へさせ給ひしかども、自行計りにして唱へてさて止みぬ。像法には南岳・天台等は南無妙法蓮華経と唱へ給ひて、自行の為にして広く化他の為に説かず。是理行の題目なり。末法に入って今日蓮が唱ふる所の題目は前代に異なり、自行化他に亘りて南無妙法蓮華経なり


○天親菩薩=インドの僧侶。世親ともいう。生没年は伝えられていない。『倶舍論』を著した。

○竜樹菩薩=インドの僧侶。竜猛ともいわれる。『大智度論』や『中観論』など多くの著述がある。

○南岳=南岳大師のこと。中国南北朝時代の僧侶。天台大師の師。


 『當躰義鈔』には、
「南岳・天台・伝教等は内に鑑みて末法の導師に之を譲って弘通し給はざりしなり」(御書・七〇二頁)
とあり、南無妙法蓮華経について、末法に弘まるべきものであり、自らはその任ではない故に弘通しなかった、と天台等が妙法を弘めなかった理由を示されます。

○天台=天台大師のこと。中国南北朝時代の僧侶。中国天台宗の事実上の祖。当時中国で 弘まっていた南三北七の十師の邪義を破折し、天台法華宗を弘めて国を安寧ならしめた。
 『法華玄義』十巻、『法華文句』十巻、『摩訶止観』十巻等を著した。

○天台等は南無妙法蓮華経と唱へ給ひ=『法華三昧懺儀』という天台大師が著したものに 「一心奉請南無妙法蓮華經」とあります。また、伝教大師の『修善寺相伝私注』には、「臨終の時、南無妙法蓮華経と唱ふべきなり」とあります。これらのことから、天台等も「南無妙法蓮華経」と唱えていたことが明らかなのです。

○理行の題目=事行の題目に対する言葉。天台大師が自行のために唱えた題目のこと。


【私たちの唱える御題目は自行化他にわたる御題目】

 御題目にも二種類あることを教えて下さる御文です。その二種類とは、「正法・像法時代に唱える題目」と「末法時代に唱える題目」です。また、「正像に唱へる題目」は「自行計り」・「化他の為には説かず」と仰せのように、自らの成仏を願うのみの題目でした。一方、末法の御本仏が唱える題目は、「自行化他に亘る南無妙法蓮華経」であり、「前代に異なる」と仰せのように、文底独一本門の南無妙法蓮華経なのです。

 この南無妙法蓮華経と唱えることで、成仏の大功徳が受けられるのです。幸いに、私たちは、御本仏と寸分も違わない、南無妙法蓮華経を唱えることが叶っております。ゆえに、御本仏と同じ功徳を受けられます。

 この大功徳を確信し、御法主日如上人のもとで、天台や伝教も唱えることの出来なかった、自行化他の南無妙法蓮華経の修行に励みましょう。

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日蓮正宗向陽山佛乗寺