日蓮大聖人御書拝読と御法話

平成25年10月6日 広布唱題会拝読御書

観心本尊抄

《大良薬は私たちの手にあり》

観心本尊抄(平成新編御書六六二頁)
文永一〇年四月二五日  五二歳

観心本尊抄 (平成新編御書六六二頁)

天晴れぬれば地明らかなり、法華を識る者は世法を得べきか。一念三千を識らざる者には仏大慈悲を起こし、五字の内に此の珠を裹み、末代幼稚の頚に懸けさしめたまふ。


【意訳】

天が晴れて明るくなれば地上も明るくなります。法華経を識ることは、仏法ばかりではなく世間法をも得ることが出来ます。
一念三千の教えを識らない者に対して、仏は大慈悲を起こして、妙法蓮華経の五字の中に一念三千の宝珠を裹(つつ)み、末法の幼稚の者の首に懸けて下さったのです。


《語句の意味》

〇識る=覚ること。

〇得=知る・悟る・理解。

〇一念三千=仏の究極のお悟りを言い表した言葉。

〇五字=南無妙法蓮華経のこと。

〇末代幼稚=末法に生を受けた私たちのこと。



『寿量品』
「此大良薬。色香美味。皆悉具足。汝等可服。速除苦悩。無復衆患」

【意訳】

色も香りもすべて具えた大良薬をここに置きます。服用すれば、あなたの苦しみや悩は速やかに除かれます。そればかりか、一切衆生の患(うれい)も無くなります。


御本仏日蓮大聖人が、寿量品で、「此大良薬・色香美味」と説かれ、当抄で、「末代幼稚の頚に懸けさしめたまふ」と仰せあそばされる、三大秘法総在の「本門戒題の大御本尊」を弘安二年(一二七九年)十月十二日 に御建立なさいました。そして、私たち一人ひとりの首に懸けて下さったのです。

私たちの首には、仏様のお悟りであり、物心両面の病を癒やすことのできる、最高最大の薬が懸けられております。

御法主上人のもとで、「異体同心の唱題」を重ねることは、我が身・我が心の中に持っている、「色香美味」の良薬を、自由自在に用い、働かせ、功徳の妙美を心から味わう功徳が受けられます。

意義深き十月の尊い唱題行に参詣された功徳を心に留め、共にご精進を。

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日蓮正宗向陽山佛乗寺