日蓮大聖人御書拝読と御法話

平成26年3月2日 広布唱題会拝読御書

四信五品抄

《厳しい冬を過ごした花はより美しく咲くといわれます》

四信五品抄(平成新編御書一一一四頁)
建治三年四月初旬 五六歳

四信五品抄 (御書一一一四頁)

問ふ、其の義を知らざる人、唯南無妙法蓮華経と唱へて解義の功徳を具するや不や。答ふ、小児乳を含むに其の味を知らずとも自然に身を益す。耆婆が妙薬誰か弁へて之を服せん。水、心無けれども火を消し火物を焼く、豈覚あらんや


【意訳】

 質問いたします。南無妙法蓮華経の意義を知ることなく、ただ南無妙法蓮華経と唱えることで、南無妙法蓮華経の功徳を我が身に具えることができるのでしょうか。
 答えます。小児が乳を口に含むときに、その成分や用きを知りませんが、自然に身を養い成長します。勝れた医師であった耆婆が調剤した最高の妙薬も、その効能を知って服用するのではありませんが、病がたちどころに平癒します。水に心はありませんが火を消す役目を果たします。同じように火も心はありませんが物を熱する役目があります。水や火には覚りはありません。私たちも同じように覚りはなくとも唯一筋に南無妙法蓮華経と唱えることで、仏の覚りを具えることが叶うのです。


【語句の意】

○解義=意義を理解して明らかにすること。ここでは仏の一念三千のことをさす。つまり、一切衆生の成仏の理を知らなくとも、という意。

○耆婆=梵語の Jivaka の音訳。活・命・寿命等と漢訳する。釈尊の弟子で名医。『妙心尼御前御返事』には、「天竺に持水・耆婆と申せしくすしあり。これらはその世のたから、末代のくすしの師なり」と述べられている。インドには持水と耆婆が勝れた薬師であり、末代の薬師の師匠である、とされている。


【ポイント】

 赤ちゃんは、お母さんのお乳の味や成分を知ってるとは思えませんが、生まれ持った本能でお乳を飲み成長いたします。私たちも同じように、南無妙法蓮華経のお題目の功徳を知らなくとも、お題目を唱えることでいつの間にか仏様の心を育てているのです。赤ちゃんは本能でお乳を飲み、私たちは縁によってお題目を唱えることができます。どちらも自らが考えてするものではないことが共通しております。

 日蓮大聖人様のお言葉を信じ、御法主上人の教えに随って、唯南無妙法蓮華経と励むことで仏に成る信心であることを教えて下さる御文です。

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日蓮正宗向陽山佛乗寺