日蓮大聖人御書拝読と御法話

平成26年4月5日 広布唱題会拝読御書

四条金吾殿御返事

四条金吾殿御返事(平成新編御書一五〇一頁)
弘安三年一〇月八日 五九歳

四条金吾殿御返事 (御書一五〇一頁)

今此の所も此くの如し。仏菩薩の住み給ふ功徳聚の砌なり。多くの月日を送り、読誦し奉る所の法華経の功徳は虚空にも余りぬべし。然るを毎年度々の御参詣には、無始の罪障も定めて今生一世に消滅すべきか。弥はげむべし、はげむべし。〔御書・一五〇一頁〕


【現代語訳】

 いま日蓮が居住している此処もたくさんの功徳が集まった仏菩薩が住まわれる場所です。この地にあって日蓮は多くの月日を過ごしております。その間に法華経を読誦して積んだ功徳は虚空を満たしてなお余るでしょう。
 そのような所に、あなたは毎年、度々御参詣になります。その功徳は、あなたが生命を得てからこれまでに積み重ねてきた罪障が、今生の間に消滅させるものです。益々励もうではありませんか。励もうではありませんか。


 四月度の広布唱題会へのご参詣まことにご苦労様でした。ご案内のように、本日と明日の二日間、総本山では御虫払いが奉修されます。これには、世界中の法華講衆が、自らの罪障消滅と広宣流布を願って登山をされます。そのため、留守を致し只今は執事に代理を務めさせました。佛乘寺の皆さまのご理解とご協力に住職として深く感謝をいたします。

 さて、毎月の第一日曜日に、総本山の客殿で、御法主上人の大導師のもと執り行われる広布唱題会に、今月は御虫払いに登山された二十三の国と地域からの六〇〇名を越す代表も参加し、国内の法華講衆と心を一つにして、「世界中の人達が一人残らず幸せになる」ことを願い、御題目を唱えます。

 ブラジルやアルゼンチンの法華講衆は、飛行機に乗っている時間だけ考えても二十四時間あります。それぞれの国での移動や、日本に着いてからの移動時間、また飛行機の乗り継ぎに要する時間等々を考えると、私たち日本に住む者にとっては考えも及ばない多くの時間を費やしての登山参詣です。

 それでも、総本山に足を運ぶ、という強い心はどこから生まれてくるのであろうか、と考える時、四条金吾に与えた冒頭の御文を思わずにはいられません。

 大聖人様が四条金吾を通して私たちに教えて下さる「総本山への登山参詣の功徳」を実感するからこその登山参詣なのです。過去からの罪障消滅の機会を無駄にしない、という決意の表れであると思います。

 海外の法華講衆の登山精神を手本として、今生で大御本尊様のお膝元に生を受けた功徳に思いを致し、「無始の罪障も定めて今生一世に消滅すべきか。弥はげむべし、はげむべし」と精進をいたしましょう。

 新しい年度が始まりました。多く出会いがあることと思います。御法主日如上人の御指南のままに、常に大聖人様のお使いをし、皆で心豊かになることを願って、進んでまいりましょう。

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