日蓮大聖人御書拝読と御法話

平成27年4月5日 広布唱題会拝読御書

阿仏房尼御前御返事

阿仏房尼御前御返事(平成新編御書九〇六頁)
建治元年九月三日 五四歳

阿仏房尼御前御返事 (御書九〇六頁)

此の度大願を立て、後生を願はせ給へ。少しも謗法不信のとが候はゞ、無間大城疑ひなかるべし。譬へば海上を船にのるに、船をろそかにあらざれども、あか入りぬれば、必ず船中の人々一時に死するなり。なはて堅固なれども、蟻の穴あれば必ず終に湛へたる水のたまらざるが如し。謗法不信のあかをとり、信心のなはてをかたむべきなり。

〈語句の意味〉

○大願=「大願とは法華弘通なり」(一七四九頁)と『御義口伝』にあるように、私たち日蓮正宗富士大石寺の信仰に励む者にとって、「折伏をすること」が大願であり、その先にある「広宣流布」が最も大きな願いである。世界中の一人も残らぬ幸福を実現したときが大願成就の時である。その時に、私たちも絶対幸福境界を得ることができる。

○後生=来世のこと。生まれ変わった後の世。前世に対する言。

○無間大城=無間地獄のこと。鉄の網で七重に囲まれ、絶対に脱出することができない地獄のこと。また、絶え間なく苦しみを受け続けなければならない地獄。「無間」は、間のないことで、継続する意。つまり。苦しみを継続して受けなければならない状態をいう。地獄の大城は、広大でそこから抜け出すことができない、という意。

○なはて(畷)=田のあぜ道のこと。


〈現代語訳〉

人間に生まれ変わった今生において、世界中の人たちが幸せになれるように、と折伏に励み、来世のことを願いなさい。日蓮の申すことに疑いを持ち、文底の南無妙法蓮華経を誹謗するようなことが少しでもあれば、その人は間違いなく無間地獄に堕ちます。譬ば、海に浮かぶ丈夫な船でも、海水が入れば、乗っている人は皆溺れ死ぬようなものです。また、頑丈なあぜ道でも、小さな蟻の穴があれば、田に溜まっている水が全て流れ出てしまうようなものです。南無妙法蓮華経の教えを信じずに誹謗する、というあか(水)を取り除き、信心のあぜ道を頑丈に築くべきことが、私たちの成仏において最も大切なことです。

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日蓮正宗向陽山佛乗寺