日蓮大聖人御書

日蓮大聖人御書講義・法話集:平成27年10月3日広布唱題会/日蓮正宗佛乗寺

佐渡御書

佐渡御書:平成新編日蓮大聖人御書(五八〇頁)

文永九年三月二〇日 五一歳

『佐渡御書』(新編御書・五八〇頁)

宿業はかりがたし。鉄は炎打てば剣となる。賢聖は罵詈して試みるなるべし。我今度の御勘気は世間の失一分もなし。偏に先業の重罪を今生に消して、後生の三悪を脱れんずるなるべし。

意訳

宿業という、過去世から私たちの命の中にあるものを知ることは難しいものです。(しかし私たちの命の中には仏の種が必ずあります)鉄は繰り返し炎に入れ鍛錬することで剣になりますように、賢人や聖人も罵りや悪口があってその本質が明らかになります。(これと同じように)日蓮のこの度の流罪は、世間法の過失からのものではなく、もっぱら前世における悪業によるものです。(これは、鉄を炎打つのと同じです)過去世の重い罪を今生に消滅して、後生に生まれ変わった時に、地獄界・餓鬼界・畜生界の苦しみの三悪道から脱するために、現在の苦難があるのです。

先月の第一日曜日に、支部総登山を執り行いましたところ、目標数をわずかではありますが超えることができました。あいにくの天候ではありましたが、御開扉の後、宿坊の総一坊において、揃って唱題をすることも叶い、充実した支部総登山でした。

雨で足を滑らせて怪我をする、という思わぬこともありました。すぐに地元の救急病院で受診し、その後の経過も順調で、本日のお会式には元気でご参詣できる、と知らせをいただいております。ご当人に、心よりお見舞いを申し上げるとともに、救急病院等の対応をして下さった、副講頭をはじめとする皆さまに感謝いたします。

御開扉を受けた直後に怪我をしてしまった。えっ?

登山をすると功徳が積める、といわれているのに、痛い目に遭ってしまった。なぜ?お題目を唱えているのに少しも状況が改善しない。どうして? 

???ばかりの私たちです。それぞれに思い当たることばかりです。これらに答えて下さるのが『佐渡御書』です。
私たちには前世があり、現世があり、同じように来世がある。この三世の上から物事を見れば、一切が明らかになる、というお言葉です。

お題目を唱え、折伏をしている上で明らかになることは、すべて前世の宿業であり、それらは鉄を鍛えて剣とするようなものです、と。「鉄」は私たち、「炎打」つのは世間の悪口罵詈、怪我や病、経済苦等々。苦難を受けることは「炎打」ことだと思い定めれば、鉄である私たち凡夫も、立派な「剣」になる、と大聖人様のお言葉です。

「受くるは易く持つは難し。さる間成仏は持つにあり」です。

私たちにの「信心のお正月」である大切なお会式に、皆さまは修行に励むことができております。「来らぬ福やあるべからず」を胸に、励みましょう。


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日蓮正宗向陽山佛乗寺

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