日蓮大聖人御書

日蓮大聖人御書講義・法話集:平成28年10月1日永代経/日蓮正宗佛乗寺

聖人御難事
〜十月十二日は大聖人様御本懷の日〜

聖人御難事:平成新編日蓮大聖人御書(一三九六頁)

弘安二年一〇月一日  五八歳

『聖人御難事』 弘安二年一〇月一日 五八歳 (御書・一三九六頁)

 去ぬる建長五年太歳癸丑四月二十八日に、安房国長狭郡の内、東条の郷、今は郡なり。天照太神の御くりや、右大将家の立て始め給ひし日本第二のみくりや、今は日本第一なり。此の郡の内清澄寺と申す寺の諸仏坊の持仏堂の南面にして、午の時に此の法門申しはじめて今に二十七年、弘安二年太歳己卯なり。仏は四十余年、天台大師は三十余年、伝教大師は二十余年に、出世の本懐を遂げ給ふ。其の中の大難申す計りなし。先々に申すがごとし。余は二十七年なり。其の間の大難は各々かつしろしめせり。

【現代語訳】

 さる建長五年(一二五三年)四月二十八日、安房国長狭郡の東条の郷、今は郡になっております。この地は、天照大神の供物を調える所で、以前は日本で二番目でしたが、源頼朝が立てたことで一番の地位になりました。この郡内にある清澄寺という寺の持仏堂の南側において、正午に此の法門をはじめて説き明かしてより二十七年、今は弘安二年(一二七九年)己卯の歳です。釈尊は法を説き始めて四十余年、中国の天台大師は同じく三十余年、日本の伝教大師は二十余年にして出世の本懷を遂げられました。彼の方々の本懷を遂げられるまでの大難は申すまでもありません。これまでにも申した通りです。この日蓮は、立宗以来二十七年で本懷を遂げました。その間の大難は、各々がすでにご承知の通りです。

十月十二日は大聖人様御本懷の日

 御書、『聖人御難事』は御真蹟が中山法華経寺にあります。宛名は「人々御中」とされております。つまり全門下、引いて云えば「すべての人たちに与えた書」ということです。インド・中国・日本の三国で佛とされる、釈尊・天台大師・伝教大師がこの世に出現された目的を達成した年月を挙げられております。釈尊の本懷は「法華経寿量品」を説くことです。天台大師は、「摩訶止観」を、伝教大師は「迹門の戒壇建立」でした。その上で、大聖人様は、「宗旨建立二十七年後の弘安二年に本懷を遂げた」と明示された御文です。


 今月の十二日は大御本尊様が建立された日です。また十三日は滅不滅のお姿を示された日です。私たちにとって一年で一番貴い月であることを心に、明るく元気に進んでまいりましょう。

 

 

以上


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日蓮正宗向陽山佛乗寺

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