日蓮大聖人御書

日蓮大聖人御書講義・法話集:平成29年4月1日広布唱題会/日蓮正宗佛乗寺

妙密上人御消息

妙密上人御消息:平成新編日蓮大聖人御書(九六七頁)

建治二年閏三月五日 五五歳

『妙密上人御消息』 (御書・九六七頁)

 今、日蓮は然らず。已今当の経文を深くまぼり、一経の肝心たる題目を我も唱へ人にも勧む。麻の中の蓬、墨うてる木の自体は正直ならざれども、自然に直ぐなるが如し。経のまゝに唱ふればまがれる心なし。当に知るべし、仏の御心の我等が身に入らせ給はずば唱へがたきか。

《大聖人様の八百歳のお誕生を、八十万人以上の法華講衆でお祝い申し上げましょう》

○四月二十八日は七百六十五回目の立宗宣言の日

 当抄は今から七四一年前の、建治二年(一二七六年)閏三月五日に身延から鎌倉の桑ヶ谷に住んでいた妙密上人に与えたものです。

 「今、日蓮は然らず」と述べられますのは、大聖人様以前にも法華経を読む者は大勢いたが、それらは我意我見からの誤った読み方だった。今の日蓮はその者たちとは違い、法華経の教えを深く守り、法華経の肝心である南無妙法蓮華経の題目を、自ら唱えるばかりではなく人にも勧めている。だから同じ法華経を読んでいても全く違うものである、という意です。

 そして、法華経に説かれるように南無妙法蓮華経とお題目を唱えれば、心が曲がることはない。麻畑の中に生える蓬が真っ直ぐに育つように、まがった木も墨で線を引かれた通りに製材をすれば真っ直ぐになるのと同じである、とお題目を唱える功徳を示されます。そして、お題目を唱えることができるのは、仏の御心が私たちの身に入っているからだと述べられます。

 この御文は誠に有り難いお言葉です。大聖人様の仰せの通りに、お題目を唱えることができる私たちの身は、仏の弟子であり仏の子供である、との自覚を持って、新しい年度を切り開いてまいりましょう。

 桜もまもなくです。季節に負けないように、私たち一人ひとりの命の中にも大きな華を咲かせましょう。

以上


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日蓮正宗向陽山佛乗寺

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