日蓮大聖人御書

日蓮大聖人御書講義・法話集:平成29年6月4日広布唱題会/日蓮正宗佛乗寺

題目功徳御書
〜 南無妙法蓮華経の御題目の功徳 〜

題目功徳御書:平成新編日蓮大聖人御書(一六七三頁)

『題目功徳御書』 (御書・一六七三頁)

 功徳は先の功徳にたくらぶれば、前の功徳は爪上の土のごとし、法華経の題目の功徳は十方の土のごとし、先の功徳は一Hの水のごとし。題目の功徳は大海のごとし。先の功徳は瓦礫のごとし、題目の功徳は金銀のごとし。先の功徳は蛍火のごとし、題目の功徳は日月のごとしと申す経文なり。

【現代語訳】

 法華経の御題目の功徳と、法華経より先に説かれた、法華経以外の教えの功徳とを比較いたしますと、法華経以外の教えの功徳は爪の上の土のようなものです。法華経の御題目の功徳は大地の土のようなものです。法華経より先に説かれた教えの功徳は一滴の水のようなのもです。法華経の題目の功徳は大海の水のようなものです。法華経より先に説かれた教えの功徳は、割れた瓦や小石のようなものです。法華経の功徳は金や銀のようなものです。法華経以外の功徳は蛍の光のようなものです。法華経の題目の功徳は太陽や月の光のようなものです。このように経文には説かれております。

 

 この御文は、法華経が説かれる以前の教え・法華経以外の教えをもとに修行して受ける功徳と、法華経の教えをもとにして、法華経の題目を唱える功徳の違いを教えて下さるものです。

  御文を対比してみますと、

一、法華経以外の教えの功徳は、「爪の上の土」(爪上の土は手の爪の上に乗る土の量が少ないこと)

   法華経の題目の功徳は、「十方の土」 (十方は周辺全部のこと。地球全部の土の量)

二、法華経以外の教えの功徳は、「一滴の水」

   法華経の題目の功徳は、「大海」

三、法華経以外の教えの功徳は、「瓦礫」 (瓦礫は割れた瓦や小石のことで、価値のないものの譬え)

   法華経の題目の功徳は、「金銀」

四、法華経以外の教えの功徳は、「蛍火」

   法華経の題目の功徳は「日月」

  法華経以外の教えの功徳として、「爪上の土」とあります。爪の上に乗る土はほんの少しかそれ以下でしょう。つまり無いのと同じですから、法華経以外の教えには功徳のないことを意味します。一方の、「十方の土」は大地の土のことです。いかに題目の功徳が大きいか、ということを教えて下さるのです。

 「一Hの水」と「大海」の対比も同じです。法華経以外の教えにも一滴の功徳があるではないか、と思うかもしれませんが、海の水から見れば、一滴の水は無いのと同じようなものですから、ここでの一滴は無であることを示されております。確かに、物理的に言えば、一滴の水は存在するのですからゼロではないでしょう。土や水の譬は物理的なことではない、という点に注意をしましょう。

  次の「瓦礫」は価値のない物の譬えです。一方の「金銀」は価値が勝れていることの譬えです。

  最後の「蛍火」と「日月」の譬えからも、御本尊様に向かい奉り、南無妙法蓮華経と唱題を重ねる功徳の大きさが分かります。

  日蓮大聖人様のお言葉を一筋に信じ、素直な心で御本尊様に向かうことがいかに貴いことであるか、正直な心で御本尊様を拝することの有り難さが心に染み入ります。

  当抄に示される功徳の意を心肝に染め、功徳が受けられるのは法華経のお題目以外にない、日蓮正宗富士大石寺に御安置の、本門戒壇の大御本尊様にお題目を唱える修行こそ、功徳を受ける唯一の方法である、と信じ、説き聞かせてゆくならば結果は明らかです。御書に示される、「功徳」を語ることで、自らもより功徳を受けることができるようになります。大聖人様の信心の功徳を高く掲げ、真実の功徳を知らない人々を御本尊様に導き、功徳を受けさせてあげようではありませんか。

  暑い季節を迎えようとしております。体調にご留意下さい。ことに、年配の方々は熱中症などの対策を十二分になさって下さい。ただ、暑いからといって引きこもっていたのでは成仏の修行から遠ざかる恐れもございます。成仏のためにはこちらにもご留意を。ご自愛と元気で活動されますことを祈ります。

 

以上


文責編集部 転載複写等禁止

日蓮正宗向陽山佛乗寺

ページのトップへ戻る