立宗七百五十一年の
新春を寿ぎ奉る


〜大白法 新年特集号より〜

御法主日顕上人猊下 新年の辞
 輝かしき立宗七百五十一年の新春、おめでとうございます。
 
 全国法華講の皆様には「是好良薬」の妙法が身心に充ち満ちる勇気凛々の境涯をもってこの新年をお迎えのことと存じます。

 顧みれば立宗七百五十年の大佳節は、下種三宝尊の御照覧と御加護の下、三月二十八日の慶祝記念開宣大法要、四月二十七・二十八日の同特別大法要、続いて六十回に渉る三十万総登山大法要、そして十月八日の奉安堂竣工式に始まり、十日の本門戒壇の大御本尊御遷座式、同十二日の奉安堂落慶大法要、十三日より二十二日まで十日間の落慶記念大法要、更に十月二十六日より三会に渉る海外信徒総登山大法要に至るまで、一年間の大半を通じての大浄行が何の支障もなく、大成功裡に成就致しました。
 
 茲に全国法華講の皆様と共に無量の感激と悦びの念を以て慶祝の意義を讃するものであります。

 特に奉安堂落慶大法要の中心たる十月十二・十三日の両日、四十八時間中に満天下一点の雲もない快晴に恵まれたことは、実に不思議と申す外ありません。これまことに仏祖三宝の絶大な御加護と諸天善神の計らいによるとの確信を深めるものであります。

 これら大功徳を以て現当を観ずるとき、まさに真実の妙法広布の時が、立宗七百五十年より未来に向かって集中していることをひしひしと感じます。

 即ち世界に於ける人を救うべき宗教が、次々と表してくる不祥事と闘争による果てしない現実相、又あらゆる社会層の混迷や不幸が貪瞋癡の三毒を根本として現れていることよりして、物心両面に於いて衆生を救済する真実の仏法を今日の時代が求めていることは明らかであります。

 従って絶大な功徳を以て荘厳された立宗七百五十年の行蹟を受け継ぐ年、即ち七百五十一年こそ未来に向かっての雄大にして確信に充ちた広布の第一歩を踏み出す年であります。
 
 吾ら宗門の僧俗は何よりも、あの大慈大悲宗祖日蓮大聖人の広大なる恩徳を常に拝すべきであります。『諸法実相抄』に、
「鳥と虫とはなけどもなみだをちず、日蓮はなかねどもなみだひまなし。此のなみだ世間の事には非ず、但偏に法華経の故なり」(御書六六七頁)
と仰せられました。これ衆生救済の唯一の教法たる下種の法華経を信ぜず、謗って地獄へ堕ちて行く衆生への大慈悲の涙であります。

 故に本仏大聖人の御教示をあくまで正しく受け継ぐ唯一の宗団たる本宗に於いて、ひたすら広布への前進こそ忘るべからざる命題であります。

 「広布大願」それは具体的には広布への前進にあります。広布への前進、これを常に僧も俗も心に体して忘れず、日々夜々造次にも顛沛にもその実行を心にかける処に真の価値ある人生があり、本仏大聖人様が深く御悦びになることが確実であると信じます。

 広布への前進は自行化他の題目、即ち唱題と折伏にあります。真剣な唱題によって自ずから折伏の心が生じ、また折伏の縁を鑑照することができるのであります。諸願満足、艱難不屈の題目を唱えて六年後の『立正安国論』正義顕揚の佳節を目指し、しっかり精進して参りましょう。

 さて、新年に当たり、唱題と折伏に関する歌が心に浮かびましたので、四首ほど皆様に御披露申し上げます。


 唱題は何のためぞと人問はば
      無量の徳ぞ現当のため

 唱題は下種の即身成仏と
      聞きて命の奥ぞ尊き
 
 唱題は最上にして最善の
      心と身との鍛へなりけり

 真実の御法をかたく信じつゝ
      いざ打ち込まん折伏の行


 いよいよ皆様の信行倍増と御健祥をお祈りいたします。


                           (大白法/平成15年1月1日号より)



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