立宗七百五十六年の
新春を寿ぎ奉る


〜大白法 新年特集号より〜

御法主日如上人猊下 新年の辞
 全国法華講員御一同には、清々しく立宗七百五十六年の新春を迎え慶賀の至りに存じます。

 いま宗門僧俗は、来るべき平成二十一年立正安国論正義顕揚七百五十年、地涌倍増と大結集の御命題達成へ向けて、異体同心・一致団結して、力強く前進していることは誠に慶びに堪えません。

 また、宗内僧俗からの尊い御供養によって、記念事業の一環として行われている御影堂の大改修工事並びに塔中坊の再建新築工事等の総本山総合整備事業も、また記念出版事業等も孰れも順調に作業が進められていることは誠に御同慶の至りであります。

 さて、本年「躍進の年」が御命題達成の鍵を握る極めて大事な年であることは各位には重々御承知の事と存じます。

 世間でも「有終の美を飾る」と云われておりますが、物事は最後の仕上げが最も大切であり、御命題達成までの残り一年、本年最後の年を勝利することが御命題達成の絶対的要件であります。

 それには、先ず一人ひとりが身軽法重・死身弘法の決意を固め、志を一つにして、いま為すべき事を為すことであります。

 具体的には、本年度各講中で立てた誓願を必ず達成することであります。万難を排し、先ず眼前の目標を達成しなければ先を望む事は出来ません。

 史記にも「断じて行えば鬼神も之を避く」という言葉がありますが、たとえ如何なる困難に遭遇しようとも、確たる信念と目標を持ち、確信をもって挫けず遂行する者は、必ず事を成し遂げる事が出来るのであります。

 大御本尊への絶対の信と、それに基づく確乎不抜の信念、更に自らの行動に確信を持ち、誓願達成を目指して、如何なる障魔が行く手を阻もうとも、途中で挫折せず、信念を曲げず、御本尊の広大なる功徳と御照覧を信じ、辛抱強く、飽くなく続けていくことが勝利の秘訣であります。

 若し、誓願が達成できないとしたら、御本尊への祈りと自らの行動が欠けているからであります。

 大聖人は『祈祷抄』に、
「大地はさゝばはづるゝとも、虚空をつなぐ者はありとも、潮のみちひぬ事はありとも、日は西より出づるとも、法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず」(御書六三〇ページ)
と仰せであります。

 この御金言には、確かに「法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず」と仰せではありますが、それには我等の強盛なる信心が伴わなければ祈りは叶わないことを知るべきであります。

 『王舎城事』には、
「御いのりの叶ひ候はざらんは、弓のつよくしてつるよはく、太刀つるぎにてつかう人の臆病なるやうにて候べし。あへて法華経の御とがにては候べからず」(同九七五ページ)
と仰せであります。

 各位には、よくよくこの御金言を拝し、本年「躍進の年」の必勝を期して、愈々強盛なる信心に住し御精進下さるよう願うものであります。

 特に、本年は大佳節の前年に当たるところから、全国四ヵ所において「地涌倍増大結集推進決起大会」を行うことになっております。

 この大会には、御命題達成を期して行われるもので、先ず、この「決起大会」を大成功裡に修め、決河之勢いを以て二十一年の大佳節へ向けて進取果敢に大折伏戦を展開し、御命題の地涌倍増と七万五千の大結集、更に記念総登山を達成すべく、僧俗和合・異体同心・一致団結して事に当たられるよう衷心より願うものであります。

 大聖人は『持妙法華問答抄』に、
「過去遠々の苦しみは、徒にのみこそうけこしか。などか暫く不変常住の妙因をうへざらん。未来永々の楽しみはかつがつ心を養ふとも、しゐてあながちに電光朝露の名利をば貪るべからず。『三界は安きこと無し、猶火宅の如し』とは如来の教へ『所以に諸法は幻の如く化の如し』とは菩薩の詞なり。寂光の都ならずば、何くも皆苦なるべし。本覚の栖を離れて何事か楽しみなるべき。願はくは『現世安穏後生善処』の妙法を持つのみこそ、只今生の名聞後世の弄引なるべけれ。須く心を一にして南無妙法蓮華経と我も唱へ、他をも勧めんのみこそ、今生人界の思出なるべき」(同三〇〇ページ)
と仰せであります。

 全国法華講員各位には、この御金言を心肝に染め、御命題達成へ向けて愈々御精進下さることを心から念じ新年の挨拶といたします。


以上

(大白法/平成20年1月1日号より)



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