立宗七百六十四年の
新春を寿ぎ奉る


〜大白法 新年特集号より〜

御法主日如上人猊下 新年の辞

 立宗七百六十四年の新春を迎え、御隠尊日顕上人猊下には御機嫌麗しく新年をお迎えの御事と存じ上げます。

 また、法華講大講頭・永井藤蔵氏ほか全国法華講員御一同には、清々しく新春を迎え慶賀の至りに存じます。

 昨年三月、宗門は第二祖日興上人御生誕七百七十年の大慶事うぃ迎えるに当たり、僧俗一致・異体同心して弛まぬ精進努力の結果、法華講員五十パーセント増の誓願を達成することが出来ました。

 これも偏に、宗内僧俗御一同の強力な折伏実践の結果であり、仏祖三宝尊もさぞかし御喜納遊ばされている事と拝するものであります。

 さて、本年は「折伏躍進の年」であります。

 申すまでもなく、折伏は御本仏宗祖日蓮大聖人より賜った我等の尊い使命であります。

 大聖人は『聖愚問答抄』に、
「今の世は濁世なり、人の情もひがみゆがんで権教謗法のみ多ければ正法弘まりがたし。此の時は読誦・写経の修行も観念・工夫・修練も無用なり。只折伏を行じて力あらば威勢を以て謗法をくだき、又法門を以ても邪義を責めよとなり」(御書四〇三ページ)
と仰せであります。

 正しく、今末法は五濁悪世の様相その侭に謗法が充満し、その害毒によって人心が極度に撹乱し、多くの人が不幸な境涯から脱することが出来ずに苦悩に喘いでいます。

 斯くの如き人々を救済するためには、正像過時の摂受ではなく、破邪顕正の折伏を以てすべきであり、折伏こそ末法の一切衆生救済の最高至善の方途であります。

 故に『唱法華題目抄』には、
「末法には善無き者は多く善有る者は少なし。故に悪道に堕せん事疑ひ無し。同じくは法華経を強ひて説き聞かせて毒鼓の縁と成すべきか。然れば法華経を説いて謗縁を結ぶべき時節なる事諍ひ無き者をや」(同二三一ページ)
と仰せられているのであります。

 「毒鼓の縁」とは、毒を塗った太鼓を叩くと、その音は聞こうとしない者の耳にも届き、聞いた者は皆死ぬと云われているのであります。

 これは。謗法の衆生に対して、法華経を説き聞かせることは。例え、相手が聞こうとする心がなくとも、これを聞けば法華経に縁する事となって成仏の因となり、やがて逆縁に依って成仏得道出来ることを毒鼓に例えているのであります。

 つまり、成仏得道のためには、例え逆縁であっても法華経に縁することが如何に大事であるかを示されているのであります。

 依って『法華初心成仏抄』には、
「とてもかくても法華経を強ひて説き聞かすべし。信ぜん人は仏になるべし。謗ぜん者は毒鼓の縁となって仏になるべきなり」(同一三一六ページ)
と仰せされ、謗法の者に対しては、順逆二縁共に強いて妙法を説き、毒鼓の縁を結んで救っていくことが肝要なのであります。

 今、全国の法華講は、来たるべき平成三十三年宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年法華講員八十万人体勢構築へ向けて力強く前進をしております。

 この時に当たり、各講中には異体同心・一致団結して唱題に励むと共に、老若男女全員がそれぞれ折伏に立ち上がり、必ず本年度の折伏誓願を達成して晴れて仏祖三宝尊の御照覧を仰がれますよう心からお祈りし、新年の挨拶といたします。

(大白法/平成28年1月1日号より)



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