平成14年9月号

御住職ご指導

種々御振舞御書
(新編御書 一〇六〇頁)

「日蓮貧道の身と生まれて、父母の孝養心にたらず、国の恩を報ずべき力なし。今度頚を法華経に奉りて其の功徳を父母に回向せん。其のあまりは弟子檀那等にはぶくべし
 九月十二日竜の口に向かわれる大聖人様は、急を聞き駆けつけた四条金吾に、
「日蓮は貧しい身としてこの国に生を受けました。私を育んで下さった父母に十分な孝養を尽くすことも出来ませんでした。また、国土の恩に報いる力もありませんでした。ところが、法華経を信仰し、経文に説かれるままに、『法華折伏・破権門理』の修行をすることにより、いよいよ、この命を法華経に捧げる時が来ました。経文の通りであれば、この汚れた身を法に捧げることにより、過去より現在までの罪障を消滅することが出来る、とあります。大きな功徳を得ることができると思えば、喜びこれに勝ものはありません。頂いた功徳は、これまでの親不孝をお詫び申し上げる上からも父母にお贈りします。大きな功徳ですから、父母に回向してもまだまだ尽くされるものではありません。今まで日蓮を信じて共に修行に励んだ弟子や、日蓮を外護して下さった人たちにも、法華経の功徳を分け与えます」
と、仰せになられるのです。

 これから竜の口にて、首を切られるとうまさにその時、大聖人様はこの様な御心境であられたのです。末法の御本仏として、絶対の大確信を示して下さった御文です。「これが日蓮の信仰である」と教えて下さるのです。

 また、自らの命を尽くして得た功徳、つまり、南無妙法蓮華経と折伏修行に励む功徳は、自ら仏になるばかりではなく、広くご両親や弟子檀那にまで及ぶことをお示しになられます。国土世間にまで、大聖人様の功徳は流布する、と仰せられる御本仏の御振舞があります。  この後、首を切ることが出来なかった幕府は、大聖人様を佐渡流罪にいたします。竜の口から依智(現在の厚木市)の本間邸に入られ、十月九日までその地に滞在されました。十月十日に依智を出発された大聖人様は、十月二十八日に佐渡国に到着されております。十月と言っても、現在の新暦ではありませんから、一年でもっとも寒い季節であったと思われます。そのような中で、「極寒の地」佐渡へ向かわれる大聖人様のご心中はいかばかりであられたでしょう。大聖人様をお見送りする鎌倉のご信徒達はどのような思いで御題目を唱えていたでしょうか。

 今月から来月にかけては、大聖人様の御化導の上から拝しますと、前述の「竜の口法難」ばかりではなく、他にも大切な出来事が続きます。宗旨建立七百五十年を記念する奉安堂建立、という大きな節目の月をひかえ、思いを鎌倉の時代に馳せ、その時に発せられた大聖人様よりの御指南、その御指南を受けて信心修行に邁進した法華講衆のことを胸に思い浮かべ御題目を唱え折伏を誓おうでありませんか。

 仏乗寺法華講の皆さまの益々のご精進をお祈り申し上げます。
竜の口法難会(御難会)奉修
9月12日

 九月十二日は、竜の口御法難の日。
 
 この日、佛乗寺では、午後七時より本堂において、御住職の御導師により竜の口法難会が奉修された。
読経唱題の後、御住職より「上野殿御返事(新編御書一三六〇頁)」について御法話を賜り、「御報恩」と「慈悲の心が如何に大切であるかを御教示頂いた。

 この竜の口の御法難の意義について、正しく拝し奉ることが出来るのは、日蓮正宗富士大石寺の信心に励む私達のみです。

 御本仏宗祖日蓮大聖人様、第二祖日興上人様、第三祖日目上人様、第四世日道上人様等々御歴代御法主上人猊下様へと伝えられる「破邪顕正」の御教えを拝し奉り、「御報恩」と「慈悲」の精神で、「一人から一人への折伏」に精進して参りましょう。
三十万総登山大法要(第52会)

少年部・青年部・徳寿会 合同登山会
 

平成14年9月14日(土)

この日、総本山には8000名を超える参詣者が。
佛乗寺から114名の方々が御住職様と共に御登山させて頂いた。

(文責編集部)