平成15年 6月号
御住職御指導
「愚者が法華経をよみ、賢者が義を談ずる時は国もさわがず、事もをこらず。聖人出現して仏のごとく法華経を談ぜん時、一国もさわぎ、在世にすぎたる大難をこるべしとみえて候」

『上野殿御返事』 (御書一一二二頁)


 法華経を説く聖人とは日蓮大聖人様のことであり、釈尊の教えを超越する故に在世以上の大難が起こるとの御指南です。南無妙法蓮華経とお題目を唱え、折伏をしても「愚者」と「聖人」の相違があることを教えて下さいます。愚者と聖人の見分け方は、折伏をして難を受けているか否か、と言うことです。

 末法の御本仏日蓮大聖人様の折伏は、人々の心を激しく揺さぶります。過去世の縁により、順縁の人は、南無妙法蓮華経と唱え、逆縁の者はより強く弘通を妨げる用きとなります。

 ところが、大聖人様は、仏の敵(かたき)となる人々が圧倒的に多いのが五濁悪世の末法の姿であり、嘆くべきことではない、反対に日蓮の身に、大きな難が起こるのは日蓮が聖人である証拠だ、と仰せになります。

 なぜ在世以上の大難が起こるかと言えば、それは、日蓮大聖人様の仏法は、釈尊の教えからさらにもう一歩深く立ち入った、「独一本門」の仏法だからです。世界中の人たちの苦悩を除き、幸福境界に導く唯一の法である南無妙法蓮華経だからです。前代に超える大難が競い起こるのはあたりまえなのです。

 私たちは、日蓮大聖人様の弟子檀那として、御法主日顕上人猊下の御指南のまま、富士大石寺に伝わる日蓮大聖人様の仏法を広宣流布するために日々精進をしております。正しい信仰の剣で誤った信仰の心を打ち破る修行をするのですから強い抵抗があります。大難が起ります。この大難に負けたならば成仏は叶いません。大難が起こったならば、「日蓮大聖人様の信心をしている証拠が出た」と受け止め、唱題を重ね大難に打ち勝つ心を確立しようではありませんか。 
宗祖日蓮大聖人御報恩御講奉修
御住職 「難に打ち勝つ信心」をご指導

 去る五月十日午後七時より御逮夜、翌午後二時より御報恩御講御正当会がご住職の導師のもと、盛大に奉修された。

 ご法話においては、『光日房御書』(御書九六四頁)を拝読された。

ポイントを、御住職様は、

『かたきをしらねばかたきにたぼらかされ候ぞ』

と仰せになります。これは、世間にも「敵を知り、己を知れば百戦これ危うからず」と言う言葉があります。同じように、相手の信仰がいかに誤っているかを知ることにより、私たちの正しい信仰を守ることができる、という事です。そのためには、唱題です。お題目を唱えておれば相手を知ることができます。そうすると、相手の妄語を見抜くことができるようになります。そして、「誤った信仰で罰を受けている。救ってあげよう」との生命が湧き上がります。そうなると、御本尊様への確信、御本尊様の尊さを一言でも話すことができます。つまり、「たぼらかされる」心配はなくなり、正法に導くことができる、との仰せなのです。

 どこまでも、慈悲を第一に、敵であろうと誰であろうと、最後は大御本尊様の御許に導く確信を持つことを教えて下さるのです。(中略)

 『兄弟抄』(九八六頁)には、

「此の法門を申すには必ず魔出来すべし。魔競はずば正法と知るべからず。第五の巻に云はく『行解既に勤めぬれば三障四魔紛然として競ひ起こる、乃至随ふべからず畏るべからず。之に随へば将に人をして悪道に向かはしむ、之を畏れば正法を修することを妨ぐ』等云云。此の釈は日蓮が身に当たるのみならず、門家の明鏡なり。謹んで習ひ伝へて未来の資糧とせよ」

と仰せです。御文のごとく、どのような『魔』が競い起ころうとも、あくまでも正法を説くことが成仏の道です。また、『三障四魔が競い起こる』ことは、信仰が深まったことを知るバロメーターであると言えます。

 このような時であるからこそ、なお強盛に、折伏の情熱をたぎらせ、勇気を持って、誤った信仰にとらわれている人々を、正しい信仰に導き、幸福境界を得さしめることが私たちの功徳になるのです。つねに折伏を忘れず、御本尊様のお使いをし、世界の平和を祈って行くところに一生成仏の境界が開かれてまいります。風薫る良き季節です。大聖人様の御教えを高く掲げ、共々に精進をしようではありませんか。

と、ご指導頂いた。 
御書学習会
〜 毎月第一水曜日開催 〜

『立正安国論』講義始まる

 平成二十一年立正安国論正義顕揚七百五十年に向け新たなスタートがきられました。本宗では古来より「大聖人様の御化導は、立正安国論に始まり立正安国論に終る」といわれ、大変大切な御書であります。そこで、ご住職様より毎月第一水曜日午後七時半から、『立正安国論』の御書学習会を開催して戴けることとなりました。平成二十一年までの約六十回(予定)の御書講義に出席して大聖人様の折伏の精神を身に染めていきましょう。

 四月九日の第一回講義では、立正安国論御著述第一番目の目的として、自界叛逆難(自国の内乱)、他国侵逼難(他国からの侵略、いわゆる蒙古来襲)の二難の予言的中をもって、三世に通暁通達する仏のお立場を示されたこと等を学びました。

 五月七日の第二回講義では、立正安国論御著述第二番目の目的として、大聖人が末法における法華経の行者であることを示されたことを学びました。大聖人は立正安国論をもって国主である時の最高権力者を折伏された為に三類の強敵から、「大難四ケ度小難数知れず」といわれる法難を受け続けられたご一生であられました。三類の強敵とは、俗衆増上慢(在俗の人による法難)、道門増上慢(邪宗の僧による法難)、僭聖増上慢(世間から聖者のように敬われ、強大な力を背景に法華経の行者に迫害を加える僧等)のことですが、三類の強敵に会わねば法華経の行者とは言えないとの『法華文句』(妙楽大師著)の文を引かれ、まさに大聖人様は御自ら法華経の行者であることを示されたのです。

 法華経には、僭聖増上慢の特徴として、人里離れた閑静な寺院等に居て自ら真の仏道を行じていると思い込み、金儲けの為に法を説く、等と説かれています。今やこの僭聖増上慢の筆頭は、信濃町や八王子の趣味の悪い閑静な宮殿のようなところにいる人のことではないでしょうか。

 末法に折伏を行ずれば、必ず大なり小なり法難を受けますが、私達も大聖人の折伏のお姿を拝し、万分の一でも実践していきたいものです。

 御住職様から、直に立正安国論を学ぶことができる得難い機会ですので、一人でも多くの方が参集できるよう推進していきましょう。

 次回は、六月四日(水)午後七時半からです。
全国一斉に広布唱題会行われる
 本年一月より毎月第一日曜日午前九時より一時間、総本山の客殿において御法主上人猊下大導師のもと広布唱題会が奉修され、我が佛乗寺でも第五回を迎え皆一丸となり唱題に励んでおります。月毎に次第に参加者も増えております。家族揃って寺院に参詣し広布大願の信行に励むことにより、無量の功徳を頂戴できる機会を無にすることなく参加することを心がけて行きましょう。
少年部公布推進担当者会が地方部ごと全国で
佛乗寺支部 田中少年部長

 先日、初めての少年部公布推進担当者会が、仏乗寺に於いて開催されました。

 支院長より、未来の公布を担う人材育成をする為、少年部の各支部組織の充実と折伏・育成の推進を図るという開催の主旨についての御指導がありました。

 次に、活動が充実している三ヶ支部が、代表して活動報告と決意発表をしました。

 中でも廣妙寺支部のお話では、部会参加者一名からの スタートで、どのようにして参加者を増やしていったかが、よくわかりました。

 参加者が少なくても継続していくことの大切さや、啓蒙の大切さを改めて実感させられました。仏乗寺の現在の状況を思うと励みにもなり、これからの参考にしていきたいと思います。

 部会の内容については、信心の大切さを教える事はもとより、次の部会につながるような事をしたり、発表の場を持つなど、各支部で様々な工夫をしていることがわかりました。

 部会設定日についても、支部によって違いますが、多くの子供たちに参加してもらう為に、御講の日を選んでいる支部が多いようです。仏乗寺でも今後関係者の方々と相談し検討していきたいと思います。

 部長になって反省の毎日ですが、少年部会の充実はもとより、6年後を見据え、その時少年部となっている幼年部の活動もきちんとした形になるよう努力してまいりたいと思います。

 担当者は、自分の子供を育てるのと同じつもりで、少年部の子供を育成しなければならないというお話もありましたが、仏乗寺の皆様には、担当者に関わらず、未来の人材を、自分の子供、孫と思って、これからも一緒に暖かく見守っていただければと思います。
青年部より
訪問折伏(五月十八日)
奥井青年部長

 今回は、座敷まで上がらせていただき話しをする事が出来たお宅があった。僧侶のいない葬儀には不信を抱いていたとのこと。息子さんも奥さんも活動などしておらず、仏壇にある取り替えられた本尊らしき物にどうするわけでもない。母親を神様だと思って毎朝仏壇を開けているとの事。父親さえ説得すれば、佛乗寺に来て御住職の話を聞いても構わないとお寺の場所を聞かれた。次は御住職が同行される予定。もう一軒は全く話を聞き入れてもらえなかった。仏壇の前で御書のスクラップブックを手に、
私は坊さんより頭がいいと『十字御書』(読み方間違えていた)など説明しながら大聖人は御本仏ではないなどと。破折はした。その人が理解していたかどうかは別にして。

 この先も色々な体験が待ち受けているが、教学を身に付け臨みたい。次回は六月一日。より多くの同志の参加が望まれる。
青年部決起大会打ち合わせ
 八月十七日(日)に予定されている青年部決起大会の打ち合わせ(実行委員会)が当山で行われた。

 佛乗寺は、宝淨寺、妙真寺、大願寺、昭倫寺支部の青年部と共に一つのグループとなり、「因果とは何か」のテーマで、ある体験を寸劇及びVTRを通して発表することが決定した。

 日常生活に共感できるもので、二十五歳〜三十五歳位の新来者に解り易いものにするため隔週の討議が真剣に且つ、なごやかに続いている。

 次回打合せは六月五日、大願寺で十九時予定。
佛乗寺新築実行委員会開催
 五月二十九日午後七時より一時間の唱題の後、八時より新築実行委員会が開催された。

 この委員会は総代・講頭・副講頭・正・副総地区長・青年部長で構成され、来るべき平成十八年春の新築落慶に向けて具体的な方策を練る委員会である。

 第一回の会議では、講中からの御供養をどのようにするかを主な内容として議事が進められた。そして、野島講等が責任者となり、更に、各総地区長が推進委員として異体同心のもとに進んでいくことが確認された。

 ご住職からは、折伏を勧めることが新築の一番の直道であると「護惜建立」の御文を引いての御指導があった。

 待望久しかった佛乗寺新築に向かって、いよいよ第一歩が踏み出された。講中力を合わせ折伏に御供養に励んでまいろうではないか。
編集後記
 友人の結婚式で盛り上がり、夜中、実家に帰ると母が、兄のまだ一つにもならない赤ん坊の夜鳴きのお守をしていた。酔いで遠のく意識の中、自分もこのような母の大きな愛に育まれたかと、その声に自然と涙があふれた。

 「産み落とす時、たへがたしと思ひ念ずる息、頂より出づる煙梵天に至る。さて産み落とされて乳を飲むこと一百八十余石。」云々。

このような御書を賜った南条時光殿について学ぶ夏期講習会に多くの友と登山受講させていただこう。

(文責編集部・禁複写転載)