平成15年 7月号
御住職御指導
『立正安国論』

「仏道に入りて数愚案を廻らすに、謗法の人を禁めて正道の侶を重んぜば、国中安穏にして天下泰平ならん」(御書 二四四)

 文応元年七月十六日、日蓮大聖人様は自ら、「立正安国論」と記された民衆救済の書を認め、時の為政者北条時頼に提出し、*「法華折伏・破権門理」の行動をおこされました。安国論は、全編を通して、「謗法を戒めて正法を信仰することにより民衆一人ひとりが幸福境界を獲得することができる。一人ひとりの幸福境界は同時に国の繁栄である。根本は正法の信仰以外にない」という日蓮大聖人様の教が示されている書です。そして、安国論で説かれる「仏国土」を実現するには「折伏」の実践以外にはないと仏道修行を教えて下さるのです。この大聖人様の御指南を日興上人は

「今末法の代を迎へて折伏の相を論ずれば一部読誦を専らとせず。但五字の題目を唱へ、三類の強敵を受くと雖も諸師の邪義を責むべき者か」(五人所破抄・一八八〇)

と不退転の決意で邪宗邪義を責めることを御教示になります。

御法主日顕上人は、

【折伏の極意】として、
随喜功徳品には何が説かれてあるかと申しますと「五十展転随喜の功徳」ということが説かれております。つまり、法華経を聞いて、喜びの心を起こし、その喜びをもってまた次の人に伝えるということでありまして、実はこれが折伏の極意なのであります。折伏ということは、法華経を聞いた本人が『有り難い』という喜びの心をもって次の人に話をする。するとまたその人が次の人に話をするというように、だんだんと伝え、最後の五十人まで行くということであります。


と仰せになります。さらに、

【折伏の功徳】は
随喜功徳品には、その一念に随喜の心を起こすところの功徳は、八十年という長い間一切衆生にあらゆる布施をする功徳よりも勝れていると示されているのであります。我々の知識をもってするならば信じ難いことであります。けれども、法華経の深い意義からすると本当にそれだけの功徳があるということを示されてあるのでありますから、やはり信ずる以外にはありません。


と仰せです。

 立正安国論正義顕揚七五〇年に向かって、仏国土建設の使命を自覚し、自身の功徳と眷属の功徳を信じ精進しようではありませんか。


*「法華は折伏にして権門の理を破す」と読む。爾前経では摂受が中心となった弘教方法であった。摂受とは、相手の誤りを容認しながら、しだいに正法に導く化導法。しかし、末法の法華経の教えは、誤りを直ちに破折し正法に帰伏させる化導をいう。
宗祖日蓮大聖人御報恩御講奉修
■「大聖人様に御祈念頂く信心」をご指導賜る

 六月度の宗祖日蓮大聖人御報恩御講が、七日(御逮夜)・八日(御正当会)の両日にわたり奉修され、御住職の御導師のもと、参詣の多数の法華講員一同、仏祖三宝様に篤く御報恩謝徳申し上げた。

 毎月の御講で恒例となっているミニ体験・決意発表では、壮年部の方が登壇され、現在青年部を引率し月二回行っている訪問折伏の活動報告、経緯並びに今後の取り組みへの更なる決意が披露された。

 ご住職の御法話では、『法華証明抄』を拝読させて頂き、大聖人様の大慈大悲の御心を拝させて頂いた。


『法華証明抄』

「又鬼神めらめ此の人をなやますは、剣をさかさまにのむか、又大火をいだくか、三世十方の仏の大怨敵となるか。あなかしこあなかしこ。此の人のやまいを忽ちになをして、かへりてまぼりとなりて、鬼道の大苦をぬくべきか。其の義なくして現在には頭破七分の科に行はれ、後生には大無間地獄に堕つべきか。永くとゞめよ永くとゞめよ。日蓮が言をいやしみて後悔あるべし、後悔あるべし。」(御書一五九一頁)

【通解】
(時光に取り憑いている鬼神に申す)鬼神達よ、この時光を悩ますことは、剣を逆さまにして呑み込む行為である。また、大火を身に抱きかかえるようなものである。過去・現在・未来、さらに十方の仏の大怨敵となることである。大変に恐ろしいことではないか。故に、この時光の病を即座に治し、反対に守護の善神となって、鬼道からの大苦を抜き去りなさい。(もしも、この日蓮の言いつけに背いて)病を治さなかったならば、現世では頭が七つに割れる罪を受け、来世には大無間地獄に堕ちること疑いがない。また、これより後は、時光に障りをなしてはならない。日蓮のこの言葉を軽んじたならば、後悔をするぞ。必ず後悔をするぞ。


 「我々法華講衆は、いかなる三障四魔が競い起ころうとも、南条時光殿の御信心を鏡とし、常に御報恩の信心と折伏に勇猛精進するとき、大聖人様から御祈念を頂き、大聖人様がお護りくださるのであるとの強い確信のもと、共々に精進して参ろうではないか。」と、ご指導いただいた。
御書学習会
「立正安国論第三回講義」

〜 毎月第一水曜日開催 〜
 六月四日(水)十九時三十分より四十名近い方々の参集をもって立正安国論第三回目の講義が開催されました。

 今回の講義では何故正法を立てなければならないかということについて、大聖人様の深い御仏智による御化導の順序次第の上から、立正安国論著述段階においては邪法が流布することにより現実の世相に"三災"が起きるという現証があり、大聖人の説かれる"一念三千"の御法門すなわち大御本尊様への信仰によってのみ克服できる原理を判り易く教えて戴きました。

 "三災"とは、"穀貴"(不順な気候や自然災害等による農産物等の不作、ひいては経済の悪化)"兵革"(個人レベルから国家規模までを含めた戦乱)"疫病"(伝染病)のことです。これらは全て人心、思想信条の悪化から発生すると説かれるのです。

 "一念三千"は仏の悟りですから簡潔に記すことは難しいのですが、三千という数量は、平等相として十界の命が互具し(十×十)十界各々に十の働き(十如是)があり(×十)、差別相として五陰世間(衆生の色心の機能の差別)、衆生世間(十界の衆生各々の差別)、国土世間(衆生の住所の差別)(×三)を合算して三千の諸法が一念に備わることをいいます。(日蓮正宗入門一五一頁より)

 大聖人の"一念三千"は文上理念上のものではなく、大聖人ご自身が所持される文底事の一念三千といい、本門戒壇の大御本尊様として顕して戴いたのです。

 穀貴は自然界(国土世間)との不調和から、兵革は生き物同士(衆生世間)の不調和から、疫病は生命の内面(五陰世間)の不調和から各々発生します。

 このように三災と三世間が対になりますので、三世間を調和させれば三災を防ぐことができます。その方法は一人一人が一念三千の大良薬を服することなのです。

 一念三千の御法門ともなると難しくて!とか、理屈で何とか捉えた気になって‥ということがありがちですが、誰にでも分かるように教えて戴き、御講義の場に居られて良かったと思ったのは私だけではないと思います。

 今回は特に三災を通じ大御本尊様への信仰がいかに大切であるかを学ぶことができました。

 回を増す毎に参集される方も増えていますが、この御書講義に臨まないと本当に後悔しますよ!と心から皆様に申し上げたい得難い内容です。次回は七月九日十九時三十分から"立正"についての講義をいただく予定です。毎回本堂を埋め尽くす程の参集をもって臨みたい重要な講義ですので万難を排してご参集を。(N)
第六十五回地区長会 開催
■『異体同心、講中発展の要の場として』

 第六十五回地区長会が六月六日午後六時三十分から佛乗寺本堂で開催された。会は御住職の御導師で三座の勤行の後、午後七時に講頭の司会で開式となった。

 最初に、御住職は挨拶の中で、「貴重な時間を割いて参集されたのであるから、私たちの究極の目的である広宣流布に邁進するために、連絡のためだけの地区長会ではなく、どのようにすれば折伏の出来る佛乗寺になれるのか、どうすれば地区員の皆さんが折伏に意欲をより強くもって前進することが出来るのか、そのことを討議する有意義な地区長会であって欲しい。」というご指導があった。

 この御住職の御指導を受けて、地区長会では、折伏推進委員長を中心に折伏について積極的な意見が交換され、それぞれが「想い」を込めて六月を闘っていこうと決意も新たにした。

 また、六月二十一日に佛乗寺初代御住職、妙操阿闍梨廣龍房日瑞大徳二十七回忌法要にあわせて開催される「佛乗寺新築推進委員会」について話しあった。

 地区長会は、佛乗寺の運営に直接かかわっている地区長が毎月一堂に会し、より良い支部構築を目標として行われている。講員各位には、地区長の役目をご理解いただき、支部活動にご協力下さるように念願する。
佛乗寺初代御住職二十七回忌法要厳修
 六月二十一日、佛乗寺初代御住職、妙操阿闍梨廣龍房日瑞大徳 第二十七回忌法要が、御住職の御導師のもと、多数の佛乗寺信徒が参列し厳修された。

妙操阿闍梨廣龍房日瑞大徳(みょうそうあじゃりこうりゅうぼうにちずいだいとく)
大正六年三月三十日、大阪府池田市生まれ
大正十五年二月十六日得度
日恭上人の御弟子
大阪源立寺、下之坊住職を歴任
昭和三十八年三月二十五日から佛乗寺住職
総本山内事部理事補(御仲居・本山の小僧さんたちの養育係)、宗会議員三期

 今日の佛乗寺の発展と僧俗和合講中の一致団結の姿を、日恭上人様とともに霊山よりお喜び頂いていることでしょう。益々の精進をあらためてお誓い申し上げるものです。
青年部より
訪問折伏(六月十八日)
 今回は法大さんを筆頭に婦人部三名の方も同行された。祝日のためか留守宅が多かった。ご主人は聞く耳を持ち話しをするが、婦人が出てきてご主人に有無を言わせず我々を締め出すケースが少なくない事に気づく。今回不完全燃焼であったので、今月もう一度決行予定。
青年部決起部会進捗状況
■地方部青年部唱題会(六月二十二日)

 御住職導師のもと当山で宝淨寺、妙真寺、大願寺、昭倫寺から十五名の青年部有志が集い、八月の決起部会に向けて唱題会が行われた。

■定例打合せ(六・五/大願寺、六・十九/宝淨寺、六・二十六/大宣寺)

 多様な意見を混ぜエキサイトする場面もあるが回を重ねる度に内容が濃くなり方向性が見えてきた様な感がある。昭倫寺M氏の入信体験を脚本化する。実はM氏、三年前当山へ来た事がある。折伏が進んでいる佛乗寺のご宝前へと連れてこられ、その時我々も一緒に折伏させて頂いている。そんな縁で、M氏を当山男子部長が演ずる事になった。

 自分達の手で作り上げる今回の東京第二地方部青年部決起部会は、来月8月17日開催予定。

(文責編集部・禁複写転載)