平成15年 8月号
御住職御指導

「決意をしたなら出来ること」
 ある高校野球の監督が次のようなことを話しておりました。それは、「俺は三振をしないぞ」・「絶対にエラーをしないぞ」と、どんなに思っても、エラーも三振もします。ところが、「やろうと思って出来ないこと」の周りには、「やろうと思ったなら必ずできることがある」、というというのです。どのようなことかというと、エラーをしないように、前の日にグローブの手入れをする、とか、ピッチャーゴロでも全力で一塁に走るとか、守備位置周辺の凸凹をならしておく・・・。このようなことは、いずれも「やろうと思えば必ずできること」なのであると。そして、「やろうと思えば出来ること」をきちんとこなしているチームは強いのだそうです。

 監督の言わんとするところは、「絶対にエラーをしない」と言うのは、「抽象的・不確実なこと」であり、反対に「グローブの手入れ」や、「守備位置の凸凹をならすこと」などは「具体的・確実なもの」と言えます。

 折伏についても同じようなことが言えるのではないか、と思いました。ただ一つ、折伏は「やろうと思えば必ずできること」です。なぜならば、大聖人様は、「閻浮提に広宣流布して断絶せしむることなけん」と御指南下さり、また、「天下一同に法華経の行者と成るべきなり」『御義口伝』(一七八五)ともおおせです。つまり、「折伏は絶対に出来るものだ」と仰せです。大切なことは「我が弟子ら大願を起こせ」であり、「広宣流布の思を強くすれば、折伏はできるんだよ」と。ですから、「折伏」は、思えば出来ることに当てはまるのです。

 ただし、難しいことの中でもさらに難しいのが折伏ですから、「三振をしない」ことや「エラーをしない」と思うことに匹敵すると申しても良いかと思います。

 難しく、「思っても出来ない折伏」ではありますが、成果に至るまでの周辺の事柄に目をむけると、「思えば必ずできること」ようするに、「具体的・確実なもの」がたくさんあり、それを実践して行くことにより、成果をあげることができるようになるのは、強い野球チームを作るのと同じではないでしょうか。

 たとえば、「病気ばかりしている人に、大聖人様の御信心を教え元気にしてあげたい」と願い、折伏をするときには、「大聖人様は病気についてどのように述べられているのだろうか」、と御書を拝する、分からなければ同志に聞く、さらに指導教師に指導を仰ぐ、これらのことは、「やろうと思えば出来る」ことです。また、大白法や大日蓮を読み、情報を収集することも折伏成果の周辺にある大切なことの一つです。これもまた「やろうと思えば出来ること」です。

その監督はこんなことも言っておりました。試合で負けた理由を、「自分のエラーがいけなかった、チャンスに三振をした」と言えば言葉は一見、謙虚で美しいと思いがちですが、これは正しい反省ではないと言うのです。なぜなら、敗戦の理由を個々の責任にし、負けたことを他人事のように思ってしまうからです。

 野球はチームプレーですから、エラーをする前に、みんなで声を掛け合っただろうか、チャンスの時にレギュラーも控え選手も、打者に声援を送ったただろうか、と言う方がはるかに大切なのです。

 要するに、「やろうと思えば出来ること」をしなかった、そのことを反省することによって、勝利につながる具体的な行動が見えてくる、と言うのです。

 私たち法華講も、広宣流布に向かって進むチームであると考えればこれとまったく同じことが言えます。過日の総本山での夏期講習会や、本日のような会合があったとき、参加できなかったチームメートに、「こんな話があったよ」と伝えることが、「声をかける」ことになります。

 また、「明日、鈴木さんがご両親を折伏する」と聞いたなら、「朝の勤行の時、鈴木さんの折伏成就を祈る」ことも、「思えば出来ること」であり、成果につながる、周辺の行動です。

 そうした、努力をしても「成果があがらなかった」とき、どうして成果があがらなかったのか、と反省をします。そのとき、異口同音に、「縁がなかった」・「お題目が足りなかった」と言います。なるほど、ある意味では便利な言葉です。しかし、このような抽象的な反省で終わらせていると、「いくら折伏をしても結果を出せない」というマイナス思考ばかりが残るだけです。そして、ますます萎縮してしまい、失敗を重ねるようになります。

 ではどうすればよいのでしょうか。それには、「もっと相手の話を聞こう」とか、「訪問時間を考慮しよう」とか、「次は御書のこの御文を伝えよう」等々の具体的な反省が大事です。このように、抽象的なことではなく、具体的な反省が出来ていれば、必ず折伏成果につなげることが出来ます。以上申し上げましたが、まとめますと、「失敗を恐れず、失敗の周辺にある物事を具体的に発見し、対処すること」になります。すなわち、「やろうと思えば必ずできることをしよう」と言うことです。そうすれば次には成果に結びつきます。成果に結びつくと分かれば、悲壮感あふれる折伏ではなく、明るく楽しい折伏ができます。そして、御本尊様の功徳をチーム全体で頂戴することが出来ます。暑くなりますが、皆さまのご精進をお祈りいたします。
御書学習会
「立正安国論第四回講義」


〜 毎月第一水曜日開催 〜
 七月九日(水)十九時三十分より立正安国論第四回目の講義が開催されました。

 前回までの講義は御著述の理由についてでした。

 今回の講義では立正安国論の題号・論題が、仏法の中での正邪を示し、三大秘法(本門の本尊、本門の題目、本門の戒壇)を示し、弘通する国を示されることを学びました。

 立正の対岸にあるのは邪法・謗法です。国が乱れる理由は流布している教えが邪法だからです。正法を立てて国を安んずるには、@まず邪法を破してから A正法をたてる という順番になります。破邪があっての立正となります。

 世間法でも悪事を止めなければ善事を成すことはできません。悪いことをやめられない人は良いことはできないのは道理といえましょう。

 仏が説かれたものを経といい、菩薩が説いたものを論といいますが、大聖人様は上行菩薩としての外用のお立場で御著述されておりますので、立正安国論という題号となっています。従ってその正法とは何かということについては、外用のお立場から法華経であるとして経文を挙げられて証明されますが、御内証末法の御本仏のお立場からしますと、立てるところの正法は、正=妙、つまり南無妙法蓮華経、本門の本尊となります。

 また正しい本尊に縁する故に信心修行(行=正)が正しくなるので、本門の題目ともなり、正は『一に止める』=防止非悪=戒の意義、本尊止住の処として、本門の戒壇の意味があります。よって立正の二字には三大秘法が含まれるのです。

 弘通する国はまずこの日本で、日本から始まって世界中へ流布する相となります。

 また立正安国論御著述の段階は、弘安二年の本門戒壇の大御本尊様が建立される前ではありますが、大御本尊様が建立されることをもって国が成り立ってくる旨の『観心本尊抄』の次に挙げる一節の二通りの拝し方を学びました。

「比の時地涌千界出現して、本門の釈尊を脇士と為す一閻浮堤第一の本尊、比の国 "に" 立つべし」及び「比の国 "を" 立つべし」です。 (観心本尊抄P.六六一)

 本門戒壇の大御本尊ましますこの私たちの国日本こそが、世界中で最初に真に平和で安穏な仏国土となるのです。しかし私たちの眼前には正法を打ち倒そうとする邪宗邪義、正法を紛らわしくするニセ仏教が世界で一番横行しているという現実をどう捉えたらよいのでしょうか。

 今回の講義を伺い、大聖人様から、その邪宗邪義をあなたが挫き抜けば仏国土となるんですよ、と叱咤されているように感じられたのは私だけではないのではないでしょうか。(N)
第六十六回地区長会開催

「佛乗寺一千世帯折伏と新本堂建立をめざして講中の結束を固める」
 第六十六回地区長会が、七月七日午後六時三十分から本堂で御住職様の御導師により三座の勤行の後、七時から開催された。

 今回は、来る九月二十八日の支部総登山会について四百名の申し込み(法華講総人数一千名に対して四十パーセント)をめざして各地区の割り当て目標がしめされた。次に佛乗寺本堂建立推進について御住職様より最蓮坊御返事の御書をひかれての御指導があり、基本的な信心を確立して達成するようご指導があった。また講中一千世帯達成を目指し、自分が下種している人の御祈念だけでなく、自分の地区の人たちの下種先をも同時に御祈念し、地区内の折伏の活性化、異体同心を深めていこうと申し合わせがあった。

 近日中に佛乗寺のシンボルマーク入りの御祈念カードを作ることがきまった。最後に、御住職様より、失意罪の意義についての御指導があり、唯一の正法たる日蓮正宗の御法門を聴聞する事のできる御講を始め、各種法要、会合等への参加の呼びかけをそれぞれの立場において遂行することの大事が述べられ、参加者一同、講中一丸となって進んで行こうとの決意を新たにした。
盂蘭盆会奉修


 七月十三日(日)御報恩御講に引き続き、御住職の導師により盂蘭盆会が奉修された。御塔婆を建立し、読経唱題の中、御住職のお焼香に続き、順次お焼香に立ち、先祖への追善供養がなされた。

 その後、『盂蘭盆御書』(御書一三七五頁)中の、

「しかるに目連尊者と申す人は法華経と申す経にて「正直捨方便」とて、小乗の二百五十戒立ちどころになげすてヽ南無妙法連華経と申せしかば、やがて仏になりて名号をば多摩羅跋栴檀香仏と申す。比の時こそ父母も仏になり給へ。故に法華経に云はく「我が願ひ既に満じて衆の望みも亦足りなん」云云。目連が色心は父母の遺体なり。目連が色心、仏になりしかば父母の身も又仏になりぬ。」

の御文を通して、南無妙法連華経と唱え御本尊様を受持、お守りする事が自身の成仏であり、又両親や先祖への孝養になることを法話、ご指導いただいた。
青年部だより

訪問折伏(七月二十日)
 今回は、過去当山にて親族の戒名を頂いた縁のある方々のお宅を御住職の指導で訪問しました。法要はそれらしき事を済ませたお宅が多い中、父親の十七回忌はまだしておらず、お寺で御塔婆を建立し行う事に前向きなお宅がありました。次回御住職が訪問される予定。

 前回と今回、訪問前の下準備に配慮してみた。訪問後の配慮で答えが出てくる感がある。

記/青年部長
決起部会進捗状況

(八月十七日 於・大宣寺 午後一時)
 宗務院中央協議会より御指導頂き、内容に変更があります。予定しておりました寸劇などの企画は取り止めになり、決意・体験発表などが行われる事になります。

 浅羽男子部長が取りやめになった打ち合わせ予定日に友人を訪ね御授戒を確約する事ができました。折伏に向けて行動する事は決して無駄はなく、全てリンクしていると確信する次第です。

 そして猊下様の御指南・御住職様のご指導を仰ぎながら、折伏に向け色々試みて行く事が結果につながると確信致します。

 皆さん、決起部会には一人も漏れなく参加させて頂き、下種・折伏への躍動となる様にしようではありませんか。
婦人部大会のお知らせ
 平成二十一年、「立正安国論」正義顕揚七百五十年への新たな御命題を賜りスタートした広布大願の年も早や後半に入りました。この意義深い本年婦人部大会が新宿大願寺において開催されます。

 東京第二地方部二十ヶ支部から選出された体験や、コーラス等準備は着着と進められております。またこの大会に大村日統御尊能化様の御祝辞も頂ける運びになっております。暑い折りではありますが素晴らしい大会になる事を確信しています。参加目標一千名、佛乗寺九十名の結集を目指しています。

歓喜溢れる唱題で 使命を果たそう 東二の婦人部

のスローガンのもと、佛乗寺婦人部異体同心をもって信心の歩みを進めてまいりましょう。

 広布への前進は自行化他の題目すなわち唱題と折伏にあります、と猊下様は仰せです。一人でも多くの方がこの大会に参加し、この大会を機に更なる精進を誓っていただきたいと思います。さあ、八月二十四日は大願寺に集いましょう。

記/婦人部長
御案内
広布唱題会/毎月第一日曜日朝九時奉修
 
 総本山において、御法主上人猊下の大導師のもと、全国の末寺において、御住職と共に広宣流布を祈る。毎月の御講と共に、この広布唱題会に的を定めて、精進してまいりましょう。
編集後記
 七月三十一日、ついに本年念願の折伏を成就することができた。

 七月初頭、青年部で読み合わせをしなさいと御住職に手渡されたある支部報の体験発表の欄には、輸送班でよく知っている男の顔があった。年頭にお互いの精進を誓い合い、その後本山で会うたび、近況報告し合っていたよき同志だ。其の中で彼は五月に折伏を成就し、御本尊様への確信と、更なる決意に満ちた素晴らしい体験を披露していた。

 これは負けていられないと、迎えた夏期講習会第七期初日夜、客殿で行われた広布唱題会に、居合わせた佛乗寺青年部は、青年部長を先頭に、揃って宿坊を出発し、一時間の唱題、猊下様よりお言葉を賜った後、就寝前に座談会を開いて折伏を誓い合った。

 正境に縁した者同士が、切磋琢磨し、自行化他の題目を唱え自己を磨く。この素晴らしい輪をさらに広げてゆきたいと思う。

 八月は台湾信徒との交流会が本山で行われる。

(文責編集部・禁複写転載)