平成16年 4月号
御法主上人猊下御指南

〜 「一心即法界」 〜
 なかなかに信じ難いことですが、人々の一人ひとりの命、その一念には本来、法界に遍満する自由自在な妙法の性を備えております。ただし無始以来、無明という煩悩に弊われて、この悟りを全く知らず、低い境界に迷っているのです。故に、無二に御本尊を信じ奉り、一心一念即宇宙法界と開かれた大聖人様の御法魂に対し奉り、真剣に題目を唱え、我が一心一念もまた、御本尊と境智冥合の大利益を蒙り、法界に遍満する広大な心なり、と信ずることが即身成仏の直道であります。(中略)

 このように正しく御本尊を信ずる者は、我が一心即法界なる故に、自由自在の境界をおのずと開かれ、心が広く豊かで、自然に喜びの心があふれてきます。境界が一転すれば、あらゆる人やものに対する見方が変わるのであります。恐ろしかった人が急に幼く見えたり、今まで気づかなかった人の値打ちを新しく感ずる等、対人関係においてもおのずから人々の姿をゆとりを持って正しく見るようになる。また、不平・不満や暗い苦悩の生活が、いつとなしに喜びと希望に変わっていく。そこからまた、折伏の心、人を本当に思いやる心が出てまいります。しかし、その元はすべて妙法受持の信心でなければ本物ではありません。かくて、すべての人に妙法の功徳を語りつつ、共に幸せになっていく仏法の上の修行こそ、広宣流布の要諦であると思います。

(平成十二年四月二十三日法華講連合会全国青年部大会の砌)
御住職御指導

〜 いい顔しよう 〜
 法華経の薬草喩品に

「是の諸の衆生、是の法を聞き已って現世安穏にして後に善処に生じ、道を以て楽を受け、亦法を聞くことを得」(法華経薬草喩品第五 新編開結二一七頁)


とあります。法華経を聞いた衆生は現世は安らかで穏やかな境界を得て、来世には善きところに生まれ合わせ、再び法華経の教えを得ることが出来る、と言う意味です。

 折伏を受けた時に、「日蓮正宗富士大石寺の信心をすれば必ず幸福になる」と勧められ信心を始めたのに、御本尊様の信仰をすれば、現世は安穏であるはずなのにどうして私たちはこう貧乏ばかりしているのだろうか?病気ばかりでクスリと縁が切れないのだろう、と嘆いていませんか。

 そこで大聖人様の仰せを拝しますと、『開目抄』には、

「日本国に第一に富める者は日蓮なるべし」(五六二頁)

とあります。この御文は、佐渡島の塚原三昧堂という墓場に立てられた小屋の中にあって述べられたお言葉です。雪が膝の上に三〇センチも積もるような極限の状況に身を置くのは法華経信仰のなせるものであり、物質的な財宝を求める姿とは対岸にある精神的な財宝に包まれた姿を言い表されて、「日蓮は日本中で一番の富を持っている」と仰せになるのです。

 つまり、心の中を充実させることを御書では、「富めるもの」とされ、お経文では、「現世安穏」と説かれるのです。「現世安穏」を世間的な尺度で考えると、十億円の貯金がある人が十一億円の貯金が欲しくなるのと同じようように、欲望を際限なく助長させることになります。これではいつまでたっても安らかで穏やかな精神は得られません。

 二一世紀は「心の時代」と言われますが、現実には言葉だけのようです。このような時代だからこそ大聖人様の信仰を世に立てることが肝心なのです。蔵の財よりも心の財を目標にして日々を過ごそうではありませんか。

@心に充実感のある顔は輝きがある。
A顔は見られることによって美しくなる。
B顔は褒められることによって美しくなる。
C人と違う顔の特徴は、自分の個性と思おう。
Dコンプレックスは自分が気にしなければ、他人も気がつかない。
E眉間にしわを寄せると、胃にも同じしわが出来る。
F目と目の間を広げよう。そうすれは人生の視界もひろがる。
G口と歯をきれいにして、大口を開けて笑おう。
H左右対称の表情作りを心がけよう。
I美しいしわを人生の誇りとしよう。
J楽しい顔をしていると、心も楽しくなる。
Kいい顔、悪い顔は人から人へと伝染する。
L人生の3分の1は眠り。寝る前にいい顔しよう。

 これは「顔訓十三か条」といい、東京大学の原島博教授が提唱しているそうです。

 佛乗寺の皆さん、お題目を唱え折伏を行じて仏様から頂戴した「いい顔」に自信をもって、さらに信心に励みましょう。
御指南を拝して
 一月のニュースで、全国の様々な地域での大荒れの成人式の樣子を伝えていたが、まさに三毒強盛の姿そのものであると思った。

 大聖人様は『四条金吾殿御返事』に、

「一切衆生、南無妙法蓮華経と唱ふるより外の遊薬なきなり」(新編九九一)

と仰せであるが、成人式に出席していた若者だけでなく、老若男女問わずに本当の遊楽を知らず、この仏法に縁していないがために道を外れてしまう人達が、この地球上にたくさんいる。

 実際、広く世間を見てみると、自衛隊のイラク派遣問題、景気の問題、北朝鮮の問題、凶悪犯罪の増加等様々な問題が山積みである。日本に限らず、世界各地でこれに似たような問題がどの国でも起きている。

 これは明らかに、邪宗邪義が広く蔓延しているからに他ならない。その中でも、凶悪の根元が創価学会である。

 日蓮大聖人は『立正安国論』に

「如かずかの万祈を修せんよりは此の一凶を禁ぜんには」(新編二四一)

と仰せであり、御師範日顕上人猊下も元旦の唱題行の砌に、

「大聖人様が『立正安国論』に仰せになった「この一凶を禁ぜんには」というところの一凶こそまさに創価学会であります」(大白法六三七号二面)

と御指南あそばされているように、創価学会の折伏こそ、現時において最も肝要であると思う。今、青年部の方を中心に、月に二回、第一日曜と第三日曜に、創価学会員のお宅を訪問していて、それに同行させていただくことがある。。

 第二十六世日寛上人は『御書文段』に、

「この本尊を信じて南無妙法蓮華経と唱うれば則ち祈りとして叶わざる無く」(御書文段一八九)

と仰せであるから、訪問の時には、一人でも多くの学会員を救わせていただく、との確信をもって、唱題をしてから臨ませて頂きたいと思う。また、学会員のみならず多くの人々を、この日蓮正宗の正法に導けるよう唱題を重ねたい。

 今、日蓮正宗僧俗は、来たる平成二十一年『立正安国論正義顕揚七百五十年』に向けて折伏に邁進している真っ直中である。

 自分も、大学科を卒業して大坊での一年の在勤を終えれば、形としては教師という立場になり、末寺に在勤させていただく。その時に、仕事も唱題もろくにしない、勉強もできないでは、たんなるお寺のお荷物にすぎなくなる。そうならないように、自分自身、この大学科四年間における勉強や在勤寺院での法務を疎かにすることなく、しっかり唱題して、何としても全うしていかなければならないと思う。

 この仏法に縁していないため、本当の遊楽を知らず、まだ道を外れてしまう人達を、この正しい仏法に導いていくのが、我々日蓮正宗僧俗の役目なのだから。

(法大さん)
編集後記

 最近の統計によると、昨年の自殺者は三万人を越えたそうである。若者の自殺も増え続けているらしい。さらに未遂を含めるとその数は相当数に上るという。

「死んでしまえば楽になる」人の心をそんな恐ろしい考えで染めてしまうのものは一体何なのだろうか。

 これはどこか遠い世界の出来事ではなく、まさに我々の現実であり、すぐ隣に潜んでいる問題である。昨日まで元気だった人が突然自ら命を絶つ。「まさか!」と思った時にはもうその人はいない。

 我々は誰に対しても、躊躇したり諦めたりすることなく、折伏を行じていかなくてはならない。 

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