平成16年 7月号
御住職御指導
『立正安国論』(御書二三四頁)

「蒼蠅驥尾に附して万里を渡り、碧蘿松頭に懸かりて千尋を延ぶ。」


■語句の意味

○蒼蠅(そうよう)とは青ばえのこと。ここでは力のないものに例えて引用される。
○驥尾(きび)の驥は一日に千里を駆け抜ける伝説上の馬。驥尾は「驥の尻尾」。
○碧蘿(へきら)は緑色の蔦のこと。


■現代語訳

 青いはえは自らの力だけでは遠くまで飛ぶことはできないが、一日に千里を駆け抜ける馬の尾につかまっておれば万里もの遠くまで行くことがでる。また、蔦も自らの力では上にのびることはできないが、松の先に懸かることで高く高く昇ることができる。


■ポイント

 弱い立場にある私たち凡夫を、「蒼蠅」・「碧蘿」に譬え、そして「驥尾」・「松」を御本尊様に譬えての御指南です。御本尊様のお力により、青ばえが万里先まで行けるように、私たちも成仏の功徳を頂くことができます。蔦が千尋を伸ることができるように、私たちも成仏の境界を開いて行くことができるのです。

 御本尊様をお受けし、お題目を唱えることにより、教学が教義がと頭で成仏をするのではなく、「ただ信じる」ことにより、大きな結果を出すことができることを教えて下さるのです。

 そして、この御文から、大御本尊様の偉大な仏力・法力を学ぶことができます。繰り返しますが、そのためには「ただ信じる」ことが大切です。



〜 七月は「立正安国論」の月 〜

 日蓮大聖人様のご生涯のお振る舞いを、「立正安国論に始まり立正安国論に終わる」と申し上げます。その理由は、文応元年(一二六〇年)七月十六日に立正安国論を認めて鎌倉幕府の執権であった北条時頼に上呈してより、つねに正法の南無妙法蓮華経を唱えることを人々に勧めました。大聖人様は立正安国論の中で、

1)社会の混乱の原因は誤った教えにある。
2)誤った教えを改めて正しい教えに帰ることが大切である。
3)そうすれば、世の中が平和になり、人々も安心して暮らすことができる。
4)そのためには、一人ひとりが南無妙法蓮華経と唱え、周囲にも勧めてゆくことである。

と述べられ、南無妙法蓮華経と唱えることを勧め、時の執権北条時頼を折伏されたのです。 大聖人様はこの後、どのような時にも、どのような相手に対しても堂々と説き続けられました。弘安五年十月十三日のご入滅を迎えられるに際しても、弟子の日興上人や信徒の南条時光などを前に最後まで立正安国論の講義をされました。

 また、当抄で述べられる「自界叛逆難(じかいほんぎゃくなん)」は、文永九年(一二七二年)二月十一日の〔北条時輔の乱〕となって的中しました。

 さらに、「他国侵逼難(たこくしんぴつなん)」は文永十一年(一二七四年)十月五日の〔文永の役〕で現実のものとなりました。


■二重の証明

 安国論で予言されたことが的中したことは誠に大きな意味があります。それは、大聖人様が予言の根拠とされたのは「経文」であり、他国侵逼等が事実として現れたことは、また「経文」の真実が明らかになったことです。

 その「経文」には、末法には法華経のみが力を持つ、とあり、法華経の正法たるゆえんが説かれています。末法にあっては、インドに出現された釈尊の説いた種々の教えはすでにその役目を終え、末法には末法の仏様が出現され、民衆を成仏へ導くことが説かれております。

 ではどのような方がその条件を備えているか、といいますと、経文には「法華経を説き勧めることにより三類の強敵を呼び起こし、敢然とそれらと闘い、少しも退くことがない」お方が末法の仏であると述べられております。

 そのことを実際に証明するために大聖人様は「立正安国論」をご執筆になり、最高権力者であった執権の北条時頼を折伏したのです。そして流罪・死罪に及ぶ法難を現実のものとされました。三類の強敵を受けた方は、大聖人様以外にはおりません。

 したがって、経文が真実である、ということは経文に説かれるままに折伏を実践され、三類の強敵を招きだした方が末法の御本仏であられる、ということになります。

 日蓮大聖人様のご生涯を、「立正安国論に始まり立正安国論に終わる」と申し上げるのは、「折伏に始まり折伏に終わる」ということなのです。大聖人様が教えて下さったことを日興上人がそのままに受け継がれ、以来、代々の御法主上人と、その御指南にしたがう僧俗が七五〇年の間護り伝えた日蓮正宗の信仰は「折伏」の二字に尽きます。「折伏」の修行に身を捧げることにより、自らはもちろん周囲の方たちを幸福に導くことができるということが「立正安国論」の教えです。

 暑い毎日ではありますが、私たちの信仰の原点である「立正安国」を高く掲げ、共どもに精進を重ねてまいりましょう。
挨拶
 皆さん今日は、鬱陶しい梅雨の季節ですが、これもお米や農作物にとっては貴重な時期であります。我々法華講員はこの梅雨も大切なんだなあーと大きな心で、日々生活をしていきましょう。

 先日、小泉総理が北朝鮮に行って拉致家族の五人を連れて帰国しましたが、金正日はその見返りに米二十五万トンを要求してきました。金正日は拉致をはじめ悪業の限りを国家をあげて行っています。挙句の果て、何百万人もの餓死者を出す始末です。しかしこの金正日といえども仏法を破壊したり猊下様や総本山大石寺を攻撃したりはしません。何百万の餓死者を出しても無間地獄には落としてはいません。

 しかし池田大作はこの世の悪のあらん限りを尽くした挙句、何百万の創価学会員を無間地獄に突き落とす大六天の魔王であります。この本当の姿をいまだに見抜けない哀れな学会員を一人でも、救っていく使命が我々法華講にはあります。

 さて佛乗寺においては五月度の折伏成果は本来の佛乗寺に戻ってきましたが、まだ今年結果を出していない人の中には、あの人に折伏をしても信心を続けてくれるかしら、ちゃんと勤行をしてくれるかしら、退転はしないかしらと悩んで、折伏をしていない人がいると思います。

 御住職様は、「御本尊様、大聖人様のお使いをするにあたってこのような思いは自分自身に負けていることです。折伏をした人が仮に退転をしたら謗法の罪を犯す事になるのでは、と心配するかもしれませんが、一切は御本尊様がお決めくださることなのですから、私達は先ず御本尊様のもとにお連れする事が肝心なのなのです。」と御指導くださっています。

 逆に、そんな事で折伏行をしないということは、懈怠謗法に当ると思います。信心をしているのだから懈怠謗法くらいと軽く考えている人は大きな勘違いをしています。

 どうか皆さん懈怠謗法に陥らないよう日々折伏に精進していきましょう。

(室井折伏推進委員長)
夏期講習会ニュース
夏期講習会・参加者の声  ― 第四期 ―

 昨年は、家族の介護で夏期講習登山に参加できませんでした。今まで一度も不参加だったことがないので、講習会に参加しないなんて思っても見ませんでした。けれども人の寄る年波には勝てません。私はとうとう介護を余儀なくされてしまいました。今年も登山は無理かなと半ば諦めていましたが、追加で申込みをさせていただきました。寝不足での参加でしたから講義を受けている時は、寝ないように頑張って聴いていました。一時限目の講義は大村教学部長による『南部六郎殿御書』を通しての講義でした。

 「『眠れる獅子に手をつけざればいからず流れにさをを立てざれば浪立たず謗法を呵責せざれば留難なし』云々、とあります。この御書は謗法を誡め、折伏の大事を説かれた御書であり、昨今の謗法は池田率いる創価学会です。今こそ創価学会の人々を破折して折伏をしていってください」とご指導がありました。

 二時限目は『立正安国論』です。
「一身の安堵を思はば先ず四表の静謐を祈るべきものか」
自身の幸せを望むならばまず世の中全体の安泰を祈るべき。三災七難は何故起こるのか等、講義を頂いた後、続く三時限目では「講中活動への参加」についてその大切さを改めて学びました。

 翌日は、猊下様より『如来滅後五五百歳始観心本尊抄』の御講義を賜りました。妙法蓮華経にはあらゆる不思議な力が備わっています、だから常にお題目を唱えていくところに必ず不思議な結果が現れてきます。確信をもってやっていって下さい、との御指南が、強く印象に残っています。

 とても意義深い講習会でした。

 当日も台風が本山に来ると聞いていましたが守られた登山でした。終わってみると行って良かったと心から思える登山でした。

(井上さん)


 夏期講習会で猊下様の御講義を賜る事は回を重ねるごとに、楽しく有意義なことと感じています。今年の一念三千の御講義も、物事の捉え方、知り方、生き方について深く感じるものがありました。毎日の活力の源となりました。

(大倉さん)


 第四期で参加いたしました。御開扉で、五月二十三日に伊藤さん母娘が入信されたことを御報告申し上げ、一日も早く、心身の健康を取り戻し、しっかりと意思を持ち幸せを築いていけますよう御祈念いたしました。各々のご講義は有意義で発心を促されるものでした。

 二日目の猊下様のお話は観心本尊抄から一念三千についてでした。妙とは思議できない不可思議なものということから始まり三千の数量について深く解り易く、楽しくご講義くださいました。心は湧いてくるもの、その湧いてくる心が境涯を作っている、仏界という最高の境涯は全ての人に具している、幸不幸は他人のせいではなく自身の心に依るものだと感じました。また今日から随力弘通の日々でありたいと思います。

(大倉さん)


 一日目、三時限の講義を受けた後、各宿坊に於いて一時間の唱題行が行われました。総二坊で、皆であげたお題目はあっという間で、とても清々しいものでした。

(石井さん)


 天候にも恵まれ、有意義なお登山に参加でき、とてもありがたく感じています。教学部長のお話がとても丁寧で解り易く、印象に残っています。また、猊下様の御講義は、ユーモアたっぷりで、そのなんともお優しい表情にふれ感激致しました。

(山中さん)


 出発の朝はお寺で、御住職様とともに勤行させていただき、お山へ向かいました。毎回無事にお登山させていただくたびに、本当に感謝の気持で一杯になります。

(高橋さん)
東京第二布教区広布推進会開催

〜 佛乗寺に婦人部四百名の大結集!〜
 六月十六日十八時より三十分唱題の後、十九時から佛乗寺本堂において婦人部広布推進会が結集三百五十名の目標のもと開催されました。

 平日の夜の会合にも拘らず、各支部とも啓蒙を達成、目標を大きく上回り、当日四百三名もの沢山の方々が参加し、婦人部のパワーで本堂は熱気で一杯でした。開催寺院である佛乗寺は二十五名の目標に対し、四十七名の方の参加をみる事ができました。

 参加した一人ひとりが、「破邪顕正の年」の本年は創価学会の折伏こそ最も重要であり、一人でも多くの学会員を救うこと、学会員のみならず邪宗に執着した人々を日蓮正宗の正法に導けるよう、更なる精進を誓った事と思います。

 ここで、この日大変嬉しい折伏が出来ましたことを、皆さんにご報告いたします。開会前の夕方早い時間、おしきみをたまたま買いにこられた、学会の方がいらっしゃいました。玄関先でお手伝いをしていた井上さんが声をかけ、上田さんが一所懸命お話し、御住職様に連絡し会合に出られるよう取り計らいました。ご本人に本堂に上がっていただき、会合が終わってから皆で折伏しました。するとなんと勧誡を受ける決意をして下さったのです。さらに勧誡を受けられた後、お顔が安堵した表情に変わったのです。今日ここにきたのが不思議だと、御本人もビックリしておりました。その後さっそく、御住職様も御自ら御本尊様を御安置に行ってくださいました。婦人部の皆の心が一つに結束し一人の人を正法に導く事が出来ましたことは、この上ない喜びで御本尊様に感謝の念で一杯です。

 この推進会開催のために種々ご尽力いただいた婦人部、又青年部の皆さん、本当にごくろうさまでした。とても有意義な素晴らしい一日になりました。

 後半も一つ一つの会合を大切に共々に頑張ってまいりましょう。

(関塚婦人部長)
登山部よりお知らせ
支部総登山 の日程が決定!!

 本年度の支部総登山は、9月5日(日)に開催されます。支部総登山は、猊下様の御指南により、御住職様を先頭に、佛乗寺信徒が全員揃って総本山大石寺に登山参詣するというものです。

 猊下様は、この総登山という事に対し、「1ヶ寺を挙げて徹底して取り組み、正しく正直に、また、きめ細かに行う事によって、その寺院における組織の真の活性化につながるのです。」と仰せあそばされ、僧俗一致和合のための重要な行事として私達にその励行を御指南下さっております。

 平成18年の新本堂建立を控えた私達は、本年の支部総登山を、その一大事業完遂の礎と捉え、皆で一致団結してこれを成功させましょう。皆様のふるってのご参加、心よりお待ちしています!
編集後記

 編集後記

 八月二十二日、国立の大宣寺様に於いて、青年部大会が開催される。

 大会には前後がある。それに向かってどう取り組むかと、それをきっかけにどう変わるか、である。

 ここに集う青年が、各々この日までに明確な目標を持ち、その達成に向かって精進するならば、きっと大聖人様にお褒めいただき立派な功徳を成就できるもの確信する。

 宿業転換の時ととらえ一同精進してまいりたい。

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