平成20年4月号
日蓮大聖人御報恩御講

〜 今月の拝読御書 〜
持妙法華問答抄 (御書二九九頁)

されば『七難即滅七福即生』と祈らんにも此の御経第一なり。現世安穏とみえたればなり。他国侵逼・自界叛逆の御祈祷にも、此の妙典に過ぎたるはなし。「百由旬の内に諸の衰患無からしむべし」と説かれたればなり。
然るに当世の御祈祷はさかさまなり。先代流布の権教なり。末代流布の最上真実の秘法にあらざるなり。譬へば去年の暦を用ゐ、烏を鵜につかわんが如し。是偏に権教の邪師を貴みて、未だ実教の明師には値はせ給はざる故なり。惜しいかな、文武の卞和があら玉、何くにか納めけん。嬉しいかな、釈尊出世の髻の中の明珠、今度我が身に得たる事よ。十方諸仏の証誠としているがせならず。さこそは「一切世間には怨多く信じ難し」と知りながら、争か一分の疑心を残して、決定無有疑の仏にならざらんや。過去遠々の苦しみは、徒にのみこそうけこしか。などか暫く不変常住の妙因をうへざらん。未来永々楽しみはかつがつ心を養ふとも、しゐてあながちに電光朝露の名利をば貪るべからず。「三界は安きこと無し、猶火宅の如し」とは如来の教へ「所以に諸法は幻の如く化の如し」とは菩薩の詞なり。寂光の都ならずば、何くも皆苦なるべし。本覚の栖を離れて何事か楽しみなるべき。願はくば「現世安穏後生善処」の妙法を持つのみこそ、只今生の名聞後世の弄引なるべけれ。須く心を一つにして南無妙法蓮華経と我も唱へ他をも勧めんのみこそ今生人界の思出なるべき。南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経。
                                  日蓮 花押


日蓮大聖人御書:「持妙法華問答抄」
今月の主な行事
4月1日 永代経
4月6日 広布唱題会
4月6日・7日 総本山において御霊宝虫払大法会
4月13日 御報恩御講
4月28日 立宗会
4月29日 北海道決起大会

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