平成21年2月号
日蓮大聖人御報恩御講

〜 今月の拝読御書:妙法比丘尼御返事 〜
妙法比丘尼御返事 (御書一二六四頁)

今又此の山に五箇年あり。北は身延山と申して天にはしだて、南はたかとりと申して鶏足山の如し。西はなゝいたがれと申して鉄門に似たり。東は天子がたけと申して富士の御山にたいしたり、四つの山は屏風の如し。北に大河あり、早河と名づく、早き事箭をいるが如し。南に河あり、波木井河と名づく、大石を木の葉の如く流す。東には富士河、北より南へ流れたり、せんのほこをつくが如し。内に滝あり、身延の滝と申す、白布を天より引くが如し。

此の内に狭小の地あり、日蓮が庵室なり。深山なれば昼も日を見奉らず、夜も月を詠むる事なし。峰にははかうの猿かまびすしく、谷には波の下る音鼓を打つがごとし。地にはしかざれども大石多く、山には瓦礫より外には物なし。

国主はにくみ給ふ。万民はとぶらはず。冬は雪道を塞ぎ、夏は草をひしげり、鹿の遠音うらめしく、蝉の鳴く声かまびすし。訪ふ人なければ命もつぎがたし。はだへをかくす衣も候はざりつるに、かゝる衣ををくらせ給へるこそいかにとも申すばかりなく候へ。

見し人聞きし人だにもあはれとも申さず。年比なれし弟子、つかへし下人だにも皆にげ失せとぶらはざるに、聞きもせず見もせぬ人の御志哀れなり。偏に是別れし我が父母の生まれかはらせ給ひけるか、十羅刹の人の身に入りかはりて思ひよらせ給ふか。

日蓮大聖人御書拝読と御法話
今月の主な行事
2月1日 永代経
2月1日 広布唱題会
2月7日 興師会(日興上人御報恩御講)
2月8日 日蓮大聖人御報恩御講
2月16日 日蓮大聖人御誕生会

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日蓮正宗向陽山佛乗寺