平成21年4月号
日蓮大聖人御報恩御講

〜 今月の拝読御書:千日尼御前御返事 〜
千日尼御前御返事 (御書一二五三頁)

 漢土に沛公と申せし人、王の相ありとて秦の始皇の勅宣を下して云はく、沛公打ちてまいらせん者には不次の賞を行なふべし。沛公は里の中には隠れがたくして山に入りて七日・二七日なんど有りしなり。其の時命すでにをわりぬべかりしに、沛公の妻女呂公と申せし人こそ山中を尋ねて時々命をたすけしか。彼は妻なればなさけすてがたし。此は後世ををぼせずば、なにしにかかくはをはすべき。又其の故に或は所ををい、或はくわれうをひき、或は宅をとられなんどせしに、ついにとをらせ給ひぬ。法華経には過去に十万億の仏を供養せる人こそ今生には退せぬとわみへて候へ。されば十万億供養の女人なり。其の上、人は見る眼の前には心ざし有れども、さしはなれぬれば、心はわすれずともさてこそ候に、去ぬる文永十一年より今年弘安元年まではすでに五箇年が間此の山中に候に、佐渡国より三度まで夫をつかわす。いくらほどの御心ざしぞ。大地よりもあつく大海よりもふかき御心ざしぞかし。釈迦如来は、我が薩た(サッタ。「た」は土偏に垂)王子たりし時、うへたる虎に身をかいし功徳、尸毘王とありし時、鳩のために身をかへし功徳をば、我が末の代かくのごとく法華経を信ぜん人にゆづらむとこそ、多宝・十方の仏の御前にては申させ給ひしか。

 其の上御消息に云はく、尼が父の十三年は来たる八月十一日。又云はく、ぜに一貫もん等云云。あまりの御心ざしの切に候へば、ありえて御はしますに随ひて法華経十巻をくりまいらせ候。日蓮がこいしくをはせん時は学乗房によませて御ちゃうもんあるべし。此の御経をしるしとして後生には御たづねあるべし。

日蓮大聖人御書拝読と御法話
今月の主な行事
4月1日 永代経/750億唱題行開始
4月5日 広布唱題会
4月12日 日蓮大聖人御報恩御講
4月28日 立宗会

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日蓮正宗向陽山佛乗寺