第8回


自民・公明戦争与党による
自衛隊イラク派兵の亡国行為に反対!


by 一読者
小泉純一郎内閣総理大臣殿
並びに戦争容認の与党各位殿


 小泉さん、あなたは国会の答弁で「(イラクの)どこが危険で、どこが危険でないか、(総理大臣である)私がわかるわけない・・・。」と仰っていましたね。

 そして、与党である自民・公明党は、大多数の国民の反対を押し切り、とうとうイラクへの自衛隊派遣を決めてしまいました。

 また、「最悪の事態が起きた場合、如何にして責任を取るのか・・・」という政府与党への質問に対して、即座に「自衛隊員の安全配慮には万全の措置を講じている。最悪の事態が起こらないような準備をしていくのが、政府の責任だ・・・。」と言い切っておられましたね。

 私には、「どこが危険で、どこが危険でないか、わかるわけない」と笑いながら仰ったあなたに「最悪の事態が起こらないような準備」ができているとは思えません。

 また、あなたは「(イラクへ派遣される)自衛隊が、“多くの国民の期待”に応えてくれるものと信じている・・・。」旨、仰っていましたね。“多くの国民”とは先の総選挙の結果を根拠にあなた方政府与党(自民・公明)の支持者の方々のことを仰っておられるのだと思いますが、そう判断して間違いないですね。野党の方々は、あなた方の行動に対して、初めから明確に不支持を表明されているのですから。

 しかし、あなた方以上に“多くの国民”は、イラクへの自衛隊派遣に反対しているのです。何を根拠に“多くの”国民が“何を”期待していると仰っているのですか?言葉だけいくら強く言っても、あなたの言っていることと、あなたが自民・公明の与党とともにやっていることは、全く根拠が見当りません。

 そして自衛隊派遣を決めたあなたは、正月早々、小学生でも予想がつく近隣諸国の反発をも顧みず靖国神社へ参拝し、「(靖国)神社への参拝は、“日本の文化”である・・・。“近隣諸国も必ず理解してくれる”ものと信じている・・・。(近隣諸国が)他国(である日本)の文化について云々することは筋がちがうのではないか・・・」との内容を、臆面もなく仰っておられましたね。

 あなたの発言は重大な憲法違反の疑いがあるだけではなく、文化や世界の政治情勢についての認識の欠如が憂慮されてなりません。あなたの靖国神社参拝に対する近隣諸国の非難が、あなたの言う内政干渉であるならば、大義のない戦争に荷担すること、否、戦争ほど筋違いで言語道断の内政干渉があるでしょうか?また、イラクの多くの文化遺産は、この戦争によってイラク国民の目の前で破壊されました。また、我国や我国の近隣諸国と同様に、イラクにはイラクの文化や歴史、そして宗教の違いがあります。いとも簡単に近隣諸国の反感や自国の憲法を無視するあなた方の行動が、イラクの人々の目にどのように映るでしょうか?

 あなたは自民党総裁選挙の折、「改革できなければ、私(小泉純一郎)が自民党を“ぶっ潰します”」と仰っていましたが、潰れかけていた自民党政権を公明党とともに維持し、自民・公明の与党が一丸となって、「『戦争反対・自衛隊派遣反対・平和解決』という“多くの国民の期待”」を、ぶっ潰しておられるとしか思えません。

 そして、とうとうイラクに自衛隊が派遣となり、“最悪の事態”が起こらないことしか想定していないはずの一方で、「“リスク”を犯してでも“守るべき「もの」”があると信じています・・・」との内容を防衛庁長官が発言されておられます。

 この“リスク”と“最悪の事態”とは同じことではないのですか?“守るべき「もの」”とは“何”ですか?「者」ですか?それとも「物」ですか?

 我国を始め、世界各国が中東のエネルギー資源に依存していることは誰もが分かっています。だからこそイラクへの復興支援は国益に直結していることも誰もが知っています。しかし、同じ中東のイランで大規模な地震が発生し、何万という家屋が倒壊して人々が生き埋めになってしまっていたというのに、何故直ちに自衛隊を派遣しなかったのですか?何故自衛隊は武力を必要としないイランへの“復興支援”ではなく、未だ戦争状態のイラクに武力を携えて行くのですか?小泉さん、あなたが本気でイラクへの“復興支援”をイラクの人々や中東諸国の人々、そして日本を含めた世界の人々にアピールしたいのであれば、自衛隊に武器を持たせてイラクに派遣するのではなく、倒壊した建物の中から人々を救い出すための鍬を手にした自衛隊を先ずイランに派遣すべきではなかったのではないでしょうか。あなたの政治的判断が間違っているか否かという問題以前に、あなたは人道的判断を間違ってはいませんか?

 そして、陸上自衛隊の先遣隊にイラクへの派遣命令が出された1月9日、防衛庁は「部隊の安全にかかわる情報の報道自粛」をマスコミ各社に要請しました。

 羽織袴で正装し靖国神社に参拝する内閣総理大臣のお姿や、自民・公明党とその支持母体関係者等による発言等は自粛されることなく報道される一方で、何故「部隊の安全にかかわる情報の報道自粛」を要請されるのですか?


マスコミ関係者各位へ

 最後に、マスコミ各社の真のジャーナリスト諸氏にお願いがあります。戦争時に“ぶっ潰される”のは決まって権力者以外の人々とその叫び声です。マスコミによる言論操作や出版妨害等による害については、某団体が行ってきた悪行により、私を含め多くの国民は十分知っています。しかし、戦争をくい止めるために、人命を救うために、今こそあなた方が持てる力をどうか彼等に屈することなく発揮してください。ミサイルや機関銃から、儚くも尊い命を守るために、そして、戦争の歴史を繰り返さないために。

文責編集部