第14回

“センセイの世界”
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“センセイの世界”

センセイの世界―不思議で説明責任が果たされていない(uncountable)創価学会帝国

ベンジャミン・ウイーラン(Benjamin Whelan)


2004年9月6日


日本の驚くほど金持ちな宗教団体である創価学会がすばらしい新しいキャンパスに米国での栄光をみせようと策動をまた開始した。池田大作の説明責任を果たさない帝国は非課税特権による緩い税の取り扱いに感謝することができよう。。

カリフォルニア州のアリソヴィエフォの米国創価大学の丘のあるキャンパスを歩くと、国際的な非課税特権によるすばらしい世界を見ることになる。たって3年の学校は3億ドル(約300億円)の金を投じてオレンジ郡の郊外に103エーカー(417,000平米)の土地を取得したが、この土地取得はまだ進行形なのだ。この秋現在でこの広い学校の豪華なロマネスク調の建築物にはたったの400人の学生しかいない。

創価大学の主な資金の支援者は創価学会というつねに物議をかもしている日本の仏教系の一派である。この団体は、時には救世主ぶるが、しつこいほどつねに自分を偉大に見せたがる池田大作によって44年間率いられてきた。しかしながら第二の資金支援者がいるのである。それは、日本や米国そして世界中で享受できる税金の優遇措置である。そのような大小の免税特権を享受している団体は米国で8750億ドル(約90兆円)の支出を行い、労働力の9%を雇用しているにもかかわらず、それぞれの団体で要求されている公表財務諸表以上の重要な開示がないのである。宗教団体はその程度の開示すらおこなっていない。自分できめた開示範囲以外の一切の制限を受けずに全ての特権を享受しているのである。

創価学会はまさにこの点があてはまる怪しいケースである。76歳の池田が会長である学会の世界組織SGIは自称1千200万の会員を誇り、国会に出された10年前の調べでは1000億ドル(11兆円)の資産を集めた帝国である。(学会自身は否定。だれもその財政状況にコメントしようとしない。)学会は日蓮仏教徒団体(日蓮正宗)から卑劣に分離した後、暴力、恐喝や脅迫の行為を繰り返し繰り返しおこなったといわれている。日本の創価学会員は違法な電話盗聴や個人のデータベースへの侵入などで摘発されている。学会自身はこれらの活動に一切かかわっていないと主張しいまや日本の全人口の1割は学会員であることを想起せよといっている。しかし依然としてもっと暗い告発がつぎつぎとおこなわれている。

価値創造の会という意味の創価学会は会員数からの推定して保守的に見積もっても毎年15億ドル(1600億円)の収入を上げている。これらは会員からの財務(tithing demands中世教会の十分の一税的な義務)や商業活動からあげている。ほとんどの収入は日本で上げられている。アヒルの集団のような墓地事業や粗悪品の宗教用具の販売や550万部の新聞販売である。学会の広範囲な国際資産はフランスや英国に及ぶ。カリフォルニアのサンタモニカには金ぴかの創価が所有する高層の建物が海岸近くのうウイルシャー通りの両側に聳え立っている。その近くの丘には創価の関連団体が映画「風とともに去りぬ」のタラ(農場)の撮影につかわれたキングギレット農場を所有している。世界で1000に上る会館はニューヨークユニオンスクエアの600万ドル(6.6億ドル)の価値のものを含む。

富と信者の数において創価学会は他の米国民にもっと身近な新興宗教、マドンナなどが加入しているクリシュナを凌駕している。

米国では宗教団体が政治に関与したとたんに連邦税上の免税特権を失うことになっている。創価は日本で同様の制限をうまくのがれるようにたちまわった。(日本はかかる制限なし。(訳者注))日本では池田は公明党を立ち上げ長く政権の座にある自民党を助けている。

日本の創価大学は1971年に設立、米国の創価大学は最初1987年に設立され、大学院のキャンパスをカリフォルニアのカラバサスにもち、最近事前みなし学部教育プログラムの認可も獲得した。この認可の意味するところは創価大学の7.4億ドルの資産を有すると税務当局申告している学部の過去からの学部学生が毎年23000ドル(250万円)のローンがうけられることになるのだ。さらに場合によって4000ドル(45万円)が追加される。

池田の目的は何であろう。池田が創価学会の指揮を執るようになって5年後彼は日本の著作家に「われは日本の国主(king)なり、日本の棟梁(president)なり、精神世界の師匠(master)なり、知的文化を意のままに操れる最高の力(supreme power)なり」といった。「世界平和」が学会の呪文になって以来公明党は「平和主義」を日本で標榜した。学会の代表は国連やほかの機関で国際調和や善意を、通常池田に結び付けて高く売ろうと働いている。学会信者は池田をマーティンルーサーキングやガンディーと同等であると思わせる旅まわりの芝居を上演する。

 学会の1000の会館では創価信者は唱題の力で生命を高める訓練をする。信者は「異体同心」(many in body one in mind)になることをすすめられる。

「異体同心」の意味は「すべての創価信者はセンセイ(池田)の心を自分の心にせねばならない。学会員は池田の夢を実現するようにせねばならない。自分の夢を実現してはならない。」これはリサジョーンズの解説である。彼女は元学会員で池田の補佐者で池田の本のゴーストライターであった。いまは創価を疑問に思う組織のホームページを主宰している。彼女は続ける。池田の夢は広宣流布であるが、この意味は世界の三分の一が唱題するということであるが、(彼の意味は)世界の三分の一が単に池田を祝福すればいいということである。三分の二はなんとも思わなくとも。

 学会は10年前米国で好意的に扱われようと努力した。それは当時の文化人や、有名人に近ついたが同時に招かざる報道が行われ学会は多少の後退をした。

しかし学会は決してその努力をあきらめず、学会の正当性の確立と池田が米国でさらによくみられるように努力してきた。ハーバード大学の隣の建物に13000平方フィート(403,000平米)のジョージアビルにボストン21世紀研究所を設立した。そこで池田はゴルバチョフやキッシンジャーと何回か対談をおこなった。池田は歴史学者トインビーや2回にわたるノーベル賞受賞者リナスポーリングや人権運動家ローザパークスと会っている。米国創価学会はかなりの数の黒人の会員数を誇っている。こうした対談集のいくつかは出版されている。

 邪悪な意図で隠蔽などの操作を可能にしているというより理想に走っていて悪意がないというべきなのか。免税団体特に宗教団体を覆っているベールは創価大学のみが米国国税当局に税の申告をしていて、そのバックにある団体が申告すらしていないために学会の財務の全体像がわからないようになっている。

 米議会は免税団体に対する調査が新しく可能となるような努力を始めた。グラスレー上院財政委員長は免税団体の不正についてヒアリングを6月に開始した。彼は「実に多くの免税団体が納税者と免税団体のとのあいだで了解されている誓約を破っている」と述べている。彼は家族基金という免税団体をヒアリングの俎上にのせようとして、地方紙の怒りをかっている。8月10日米国国税庁は免税団体担当の係官を230から300に増加すると約束した。

 この小さな数の係官が160万の免税団体、特に40万の宗教団体に立ち向かうことになる。こうした団体は国税当局に税務申告書の提出さえしていない。税務調査は単に苦情がきたときのみ始められる。受動的でなく能動的に調査した例には10年にわたるサイエントロジー協会との敗北の歴史が含まれる。

 9月11日以降いくつかのイスラムのグループはテロリズムとのつながりの調査のために監視の下に置かれている。司法省は最近米国イスラム協会の元の会長を起訴のため追及しダラスに本部がある聖地基金の7人のメンバーを起訴した。しかしテロにつながりがない限り宗教関係者が屋上から叫んいても司法省の誰もその書き物すらみようともしないだろう。「法人税の担当となった税務調査官はひとりあたり数百万の税収の増加をもたらす。免税団体の担当となった税務調査官は自分の給料分の税収の増加をもたらすこともむつかしいであろう。」かって国税庁の免税団体部門の長で、現在ワシントンで弁護士をやっているオーエン氏の言葉である。

 そのため、池田に関連している富はすべて事実上アンタッチャブルなのである。

創価は8000人の学生を擁する大学を所有するだけでなく政治的権力をつよめている。昨年10月の選挙ですくなくとも20%の自民党の当選者は創価信者の支持がなかったら当選できなかったといわれている。この数字は民主党に過半数を与えず野党のままにおいておくに十分な数である。「それは薬物中毒にかかっているようなもの」自民党の平沢勝栄議員はのべている。

 7月朝日新聞の意見広告で白鳳大学の租税法学者石村教授は創価の政治活動は宗教団体としての地位の悪用であると述べている。「特定の宗教団体に依拠する与党の権力基盤がますます強くなっている。」と石村教授はのべている。教授は創価の財務には課税すべきという論者である。

 池田はその資金集めの力をずっと昔に確立した。創価についての著作のあるノースカロライナ大学のホワイト教授によれば、1960年代に池田は日本の保険業界を恐怖に陥れた。池田は富士の重要な寺院堂塔(建設)のための4日間の急速な大献金運動をおこなった。記録的な額の献金が集められた。自分の生命保険を解約して現金をつくる会員が続出したのである。

 田園のひろがるカラバサスにおける創価の当初の大学計画は静かな環境を守ろうとする隣人の反対にあった。騒動の末660エーカー(2,670,000平米)の計画は半分の規模になり、現在は、わずか6人の語学学生が日本からの創価布教団のための教師となるためにいるだけである。

2001年にアリソウィエフォに創価は第一級の図書館と宗教に関係のない教授陣による宗教に関係のない大学をつくると約束した。コミュニティー全体についてのマスタープランが作られていた。キャンパスの運動施設や美術作品は一般の人がアクセスできるようになっていた。有名な米国の作家ジョーマクギニスが教授陣に招かれていた。

 しかし現実はちがい始めた。マクギニスや他の教授陣が大学に対する上からの干渉に不満を漏らし始めた。何人かのスタッフはやめた。マクギニスの契約は更新されなかった。一人は大学に訴えられた。一人は仲裁を求めて訴え負けた。

 アーネスト大学の職員は「人類をよくするためという牧歌的な絵や手紙の展示」をするのを心を痛めながらおこなっている。米国創価大学は独立してノートルダム大学ほども宗教団体の影響のない大学であると主張している。しかしながら創価大学の理事会の少なくとも半数は学会関係者である。大学入学者の70%が創価学会会員である。

 米国創価大学の宗教に関係のない教授や職員はだんだん自分の居場所が狭くなると感じている。大学は2002年解雇された芸術学のリンダサウスウェルから訴訟をおこされた。彼女は「厳密な意味の学術の追求、自由でオープンな対話や人間の多様性を認めることなど」が認められているかを問うている。実際のカリキュラムはカルトの(学会の)信仰や見方を反映するものになり、言論や集会の自由が制限されている、さらに教授陣のなかで学会員が優遇されていると彼女は訴えている。

 米国創価大学は差別的な取り扱いや不当な解雇に関する訴訟を大学にとり満足のいく条項をつける和解で処理してきた。リンダサウスウェルの弁護士グリッカーは別の教授が恐怖を感じて辞めたが具体的なことは話そうとしないといっている。

 グリッカーは学会員でない何人かの職員から「多くの非学会員の教授陣たちは大学を辞めることを少なくとも考えたことはある」ときいているといっている。また、ある中立的な教授から「21人雇用したいとおもっても7−8人しか雇用できない」ときいたとも言っている。米国創価大学当局はそういう話はきいていない。やめるのは新しい学校の苦労について行けないからとしている。彼らは80%が雇用を継続しているといっている。

 米国創価大学の1200名の学生数も達成されていない。こうした教授陣の中の摩擦が障害となっているのであろうか。大学は教職員はもっと雇用するし建物は認可を待っておりそれらはすぐに解決するといっている。キャンパスのイメージは落ち着いていて力を感じさせる。建物に使われた石はローマのコロセウムにつかわれたのと同じだそうだ。池田がそれを使うことにこだわった。大学はこれから2000年続くからだそうだ。大学の広報の説明である。キャンパスに設置されたセキュリティカメラのネットワークはカジノのそれと同等だそうである。

 大学にはかなり大きな迎賓館やその地域の公園すべてを見下ろす巨大なアテネの神殿のような宿泊施設が建てられている。この贅を極めた施設に泊まることができるのはVIPに限られる。大学職員の言葉ではVIPはベネズエラの大統領やダイサクイケダをさす。そのアテネの神殿には飾り立てた家具調度のほか池田の肖像画や多くの美術作品が置かれている。それらは、VIPの来訪まですべて白いシーツで覆われたままだそうである。

 学部紹介の文書では、創価大学の卒業生は「リーダーでかつ政策や経営の意思決定者として」「仏教の教えから導かれた貢献する生活や人道的なアプローチの理想に導かれる」と書かれている。しかしながら、仏教の教えとは、創価学会の新聞や出版物―それらは池田の名を冠した大学図書館の特別な棚にあふれているがーのとおり、すべてが仏教についての池田の解釈である。世界平和や民主主義をわかり、それを実現するためには創価の一員になることであるというのが彼らの主張である。

 SGIメンバーでアリソヴィエホの米国創価大学4年生ファビアナサンチェス(21歳)はほかの学生と同じように社会や世界のために何かをやりたいと思っている。彼女は卒業後故国ベネズエラにかえり教育と政治を結ぶ仕事をしたいと考えている。

創価大学は、年をとったセンセイが自分の避難所として大学にまもなく来るといううわさを否定した。学会のトップの座の交代は未確定である。彼の2人の息子は創価の副会長になっているが学会当局は相続を否定している。もうしばらくのあいだ、税金を払わない10億ドル単位の金がころがりこみ続け当局はまったく手がだせないという状態が続くのである。

創価学会の有名な信者は、殺されたジャーナリストダニエルパールの未亡人マナンパール、ジャズ音楽家のハービーハンコック、パトリックダフィー。歌手ティナターナーはかって学会によって信者とされていたが彼女の広報担当は確認できないといっている。


(以上)

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