日蓮正宗佛乗寺法華講青年部 週刊向陽


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第317号 目次  平成21年5月22日

○ 日蓮大聖人佐渡配流をお偲びして(18)


○ 文永10年5月17日 大聖人様、『諸法実相抄』を最蓮房に与う
○ 弘安 4年5月21日 蒙古襲来[弘安の役]
○ 元弘 3年5月22日 鎌倉幕府滅亡
日蓮大聖人佐渡配流をお偲びして(18)
■赦免運動の制止

日蓮大聖人様佐渡配流の後、鎌倉においては、弟子たちの中に大聖人様の赦免運動を行う者がいましたが、文永9年5月頃、大聖人様は、これらの者に対して富木殿を通じて厳しく制止されております。

それは、幕府に対し大聖人様が膝を屈して赦免を乞う必要など全くなく、むしろ日本国の統治者たる幕府要人の盲目を開き、一切の民衆を根底から救わんとすることこそ大聖人様の本意であり、『真言諸宗違目』(御書五九九頁)に

「空に読み覚へよ。老人等は具に聞き奉れ。早々に御免を蒙らざる事は之を歎くべからず。定めて天之を抑ふるか。藤河入道を以て之を知れ。去年流罪有らば今年横死に値ふべからざるか。彼を以て之を惟ふに愚者は用ひざる事なり。日蓮が御免を蒙らんと欲するの事を色に出だす弟子は不孝の者なり。敢へて後生を扶くべからず。各々此の旨を知れ。」

と厳しく誡められている。

また、文永10年7月にも、赦免のないことを歎く富木常忍に『富木殿御返事』(御書六七九頁)を与えられ、

「御勘気ゆりぬ事御嘆き候べからず候。当世日本国に子細之れ有る可きの由之を存す。定めて勘文の如く候べきか。設ひ日蓮死生不定為りと雖も、妙法蓮華経の五字の流布は疑ひ無き者か。(中略)故に天台大師、日蓮を指して云はく「後五百歳遠く妙道に沾はん」等云云。伝教大師当世を恋ひて云はく「末法太だ近きに有り」等云云。幸ひなるかな我が身「数々見擯出」の文に当たること、悦ばしいかな悦ばしいかな。諸人の御返事に之を申す故に委細は止め了んぬ。」

と妙法流布の確信を述べて、一門に対する激励をされている。


参照
日蓮大聖人正伝(242頁〜)

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